『#スージー・サーチ』(原題:Susie Searches)
監督:ソフィー・カーグマン
出演:カーシー・クレモンズ,アレックス・ウルフ,ジム・ガフィガン,ケン・マリーノ,デヴィッド・ウォルトン,
アイザック・パウエル,レイチェル・セノット,ジェフリー・オーウェンズ,アレックス・モファット他
テアトル梅田にて2本ハシゴの1本目。
アメリカ/イギリス作品。
監督はこれが長編デビューとなるソフィー・カーグマン。
本作は同監督が2020年に手掛けた同名短編を長編化したものなのだそうです。
母子家庭に育つスージーは、幼い頃から母親が読み聞かせてくれる推理小説の犯人を当てるのが得意だった。
たいして話も進んでいないのにスージーが犯人を当ててみせるものだから、
母親はなかば呆れつつ、「あなたはいずれその能力を使って有名になる」と応援。
やがて女子大生になったスージーは、病に倒れた母親を看病しながらアルバイトを掛け持ちして通学。
それらを取り上げたポッドキャスト“スージー・サーチ”を配信しているが、閲覧者はゼロに等しい。
あるとき、誰もが知る人気者でインフルエンサーのジェシーが行方不明になり、
スージーは捜索に乗り出すとともに事件を解決しようと考える。
証拠をあれこれ並べ、ジェシーの親が不動産王であることから、
ジェシーを亡き者にしたい彼の叔父ローレンスの仕業だと保安官に訴えるが、保安官は取り合わない。
そこでスージーはたったひとりでローレンスが所有する物件に向かい、地下室でジェシーを発見。
瞬く間にスージーは時の人となり、ジェシーからも誘いを受けるのだが……。
とても嫌な話です。
そもそもスージーはこう言っちゃ失礼ですが、可愛くもなんともない。いわゆる冴えない変人の部類。
それがこの事件をきっかけにブレイクスルー。周囲から一目置かれる存在になります。
かなり早いうちに明らかになることなのでネタバレにはならないと思いますが、すべてスージーの企み。
人気者になりたい一心で、ジェシーの行動をつぶさに調べ上げ、ローレンスの存在を知ると、
入念に用意していたグッズでジェシーを拉致し、地下室に閉じ込めます。それを自分が発見したふりをするという。
教師がスージーに対して「あなたの良いところは裏表のないところ」などと言って褒めるシーンがありますが、
人って、どこを見ているんだろうと思いますね。
スージーが怪しいと睨んでいたジェシーの親友レイは、スージーを問い詰めようとして事故死。
その死すら警察に届けることなく、スージーはレイの自殺を装います。
スージーが英雄のまま終わったら嫌だなぁと思っていたら、最後の最後に気づいたジェシーの表情。
あ、バレたのね、よかったと安堵してしまいました。
ま、この後ジェシーもスージーに殺されるのかもしれませんが。(^^;
面白くても嫌な映画。