『呪葬』(原題:頭七)
監督:シェン・ダングイ
出演:セリーナ・レン,チェン・イーウェン,ナードウ,ウー・イーハン,チェン・チアクエイ他
以前観たNetflixオリジナルの台湾ホラー『呪詛』(2022)がたいそう怖くて、でもたいそう面白くて、
本国で大ヒットしたホラー作品が劇場公開されていると知り、
またしても好奇心に勝てずに観に行ってしまいました。テアトル梅田にて。
あれ?シネ・リーブル梅田から改称されてから行ったことありましたっけね。
あら、直近で行ったのは3月末だったようで、まだシネ・リーブル梅田のままでした。
ということで、新しくなったテアトル梅田にて初鑑賞。
本編上映前の予告編が全部ホラー映画で震え上がりました(笑)。
驚いて椅子から跳ね上がりそうになることを「ジャンプスケア」というんですね。
本作はジャンプスケアてんこ盛りの作品です。
シングルマザーのチュンファは、腎臓を患うひとり娘チンシェンの治療費を払うため、
少しでも稼ごうとコンビニの夜勤の仕事に就いていたが、居眠りが目について解雇される。
そんな折、祖父が亡くなったとの連絡を受け、久しぶりに帰郷することに。
父と確執があるチュンファは、もう長らく両親や親戚と音信を絶っていたが、
いつも自分の味方をしてくれた祖父のことだけは大好きだったから。
ところが、父親は相変わらず冷たい態度で、姉は嫌味を言い通し、義兄はおどおどしている。
母親は気遣いを見せてくれるものの、ほかの家族たちに気兼ねがある様子。
なぜ帰ってきたのか、とっとと出て行けと父親から言われ、初七日が過ぎれば出て行くと答えるチュンファ。
居心地の悪い実家で過ごしていると、さまざまな怪奇現象に見舞われ、チンシェンは怯える。
唯一明るくて優しい叔父に声をかけられ、安心するのだが……。
ただでさえジャンプスケア作品なのですから、わざわざ“odessa(オデッサ)上映”にしなくても。
しかし私が驚いたかといえば、そうでもないのです。
というのも、来そうなシーンは例のごとく薄目か完全に閉じているから、音だけではビビらない。
しかもそんな見方をしている間にホントに寝ちゃったりもして(笑)。
怖がらせるだけの作品かと思いきや、父親が「出て行け」と言った理由が終盤にわかり、
そこはかなり切なくてグッと来ましたね。
恐ろしいのはただひとり、アンタ、ええ奴ちゃうかったんかい。
でもその切なさも中途半端。
登場人物それぞれのバックボーンもいまいちよくわからないから、
怖がらせるだけの話になっちゃったかなぁという気がします。
しかもそれがあんまり怖くないという。駄目じゃん。(^^;
ラストも嫌な感じで、一日の終わりにこの映画を観るのは避けたいです。
というわけで、次の作品にレッツゴー♪