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『憑依』

2024年09月15日 | 映画(は行)
『憑依』(英題:Dr. Cheon and Lost Talisman)
監督:キム・ソンシク
出演:カン・ドンウォン,ホ・ジュノ,イ・ソム,イ・ドンフィ,キム・ジョンス,パク・ソイー他
 
イオンシネマ茨木で『メリーおばさんの羊』を鑑賞後、109シネマズ箕面へ。
21:30からのレイトショー、カン・ドンウォン主演の新作公開初日だというのに、客は私ひとり。
今年8度目の“おひとりさま”ではないですか。
 
客ふたりよりも客ひとりのほうがいいと思っていたけれど、ホラーでひとりきりというのは怖いかも。
とビビっていたら、想像以上にコメディ要素が多くてめっちゃ楽しめました。
やっぱり、知らない人とふたりでなんとなく気まずいよりもひとりのほうが良い。
 
などまったく視えないのに祈祷師を名乗るチョン(カン・ドンウォン)は、
助手のインベ(イ・ドンフィ)と共に依頼人を騙して金を取るインチキお祓いをおこなっている。
悪霊を呼び出したように見せる技術を担当するのがインベで、
チョンはそれをみごとに祓ったように言葉巧みに演出するのだ。
 
客はたいてい金持ちだから、このインチキお祓いに感謝して多額の金を出すばかりか、
家にあるものを何でも持ち帰ってくれてよいと言う。
客からせしめたブツをチョンが持ち込むのは旧知のファン(キム・ジョンス)が営む骨董品店
 
ある日、チョンの事務所に若い女性ユギョン(イ・ソム)が訪ねてくる。
幼い妹ユミン(パク・ソイー)に憑いた悪霊を祓ってほしいと言われて彼女の家に向かうと、
村全体に暗い空気が漂い、村人全員が引っ越すことになっている様子。
 
ユギョンの家に着くと、そこには動けぬように縛り付けられたユミンの姿が。
いつもと同じインチキを働こうとしたところ、ユミンには本当に何者かが取り憑いているとわかる。
実はユギョンとユミンこそが霊を視ることができる者で、悪霊は姉妹の眼を狙っているのだ。
 
インチキ祈祷師かと思いきや、チョンは由緒正しき祈祷師一族のもとに生まれたその能力を持つ者。
霊は視えないが払う力を持つチョンと霊が視えるユギョンは、協力して悪霊を退治することに。
 
あらすじはザッとこんな感じでしょうか。
最初のインチキお祓いがなかなか面白くて笑えます。
インチキではあるのですが、チョンの洞察力は確か。
依頼人の様子や家の内外、SNSへの投稿写真を一目見るや、その家庭の問題を即座に判断。
それをもとに上手く騙すんですね。詐欺師にはこんな力が必要だと納得。
 
とにかくキャストが最高です。
ユミンに取り憑いている悪霊こそがチョンの祖父と弟を殺した奴。
この悪霊を演じるのがこれまた名優のホ・ジュノで、怖いのなんのって。
村人も取り巻きも意のままに操れるくせして、自分自身は動けないとは(笑)。
 
韓流スターって面白いですね。
確かにシュッとした顔はしているけれど、顔だけ見ている間は、そこまで人気がある理由がわからない。
だけどひとたび演技を見るや、虜になります。
 
チョンとユギョン、インベとファンがチームを組んで祓う続編を作ってもらえませんか。
『メリーおばさんの羊」とは違って、確実に観たいやつですけど。

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