『哀愁しんでれら』
監督:渡部亮平
出演:土屋太鳳,田中圭,COCO,山田杏奈,ティーチャ,安藤輪子,
金澤美穂,中村靖日,正名僕蔵,銀粉蝶,石橋凌他
TOHOシネマズくずはモールで『花束みたいな恋をした』を観た後、
ひとりランチで酔っぱらい、もう一度TOHOシネマズへ戻って本作を鑑賞。
飲みすぎたせいで途中ちょっとだけ寝ました。(^^;
でも終盤は怖すぎて寝ていることができませんでした。
これもオリジナル脚本。
“TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016”のグランプリ受賞作で、
渡部亮平監督の記念すべき商業映画デビュー作なのだそうです。
ブラックコメディだと思っていたら、思いっきりサスペンスでしたがな。
小春(土屋太鳳)には幼い頃に母親に捨てられた過去がある。
辛い思いを抱えながらも児童相談所に勤務し、
そんな毎日ではあるが、わりと平穏な実家暮らし。
ところがある夜、突然不幸に見舞われて、一晩ですべてを失う。
呆然とするしかない小春だったが、開業医の大悟(田中圭)と出会い、
彼からすぐさまプロポーズされてびっくり。
大悟は妻と死別し、8歳の娘ヒカリ(COCO)を男手ひとつで育てていた。
自分がいきなりヒカリの母親になれるものだろうかと迷う小春だったが、
プロポーズを受け入れ、大悟を支えることに。
大悟の住まいは絶句するほどの豪邸で、友人たちから玉の輿だと羨ましがられるのだが……。
金持ちでイケメンで優しい夫と巡り逢えたと思ったのに、どこかおかしい。
可愛いはずのヒカリが本当にいい子なのかどうかもわからなくなります。
さらに恐ろしいのは、この父娘をおかしいと思っていた小春が、父娘と同化してしまうこと。
洗脳されたわけでもないのに、どんどん大悟と同じ思考に染まっていきます。
寝てしまったのは、小春と大悟が出会う場面。
だからどうやって出会ったのかわかりません(笑)。
眠りから覚めたら大悟と小春が結婚していました。(^^;
ラストはもう怖くて怖くて。
母親に捨てられた経験を持つ小春が、ヒカリを同じ目に遭わせてはいけないと思うあまり、
違和感を自分の裡に押さえ込んでしまう様子がなんとも言えない。
いつも思うことですが、こういう悪魔のような子どもを演じた子役って、
トラウマになったりしないんですか。
演技が上手すぎて寒イボ出そうになりました。
非常に面白い脚本ですけど、怖すぎる。