『 草花は健気 』
わが家の庭は ノースポールが最盛期
通路部分を中心に 数年前から こぼれ種だけで
どんどん勢力を伸ばし 至る所で 白い花を咲き誇っている
チューリップやムスカリは 残り少なくなり
庭全体を監視しているようなアイリスも 全盛期を過ぎかけている
フジの花はまだ元気で シランやシャクヤクは 出番を待っている
人間世界は何かと騒がしいが 草花は 健気に時を刻んでくれる
外出自粛が解かれるのは まだ大分先になりそうだが
草花の逞しさに負けないように
『絶対に 誰にも感染させない行動を』しっかり守ろう
☆☆☆
麗しの枕草子物語
カラスって面白い
カラスって、とても賢い鳥だってご存知ですか。
でもね、おもしろいところもあるのですよ。
夜になると、それぞれの塒(ネグラ)に帰るのですが、夜中になっても寝場所が定まらないのがいるらしく、互いに場所を取り合って騒ぎだすの。
そのうちに枝を踏み外して落ちそうになるのやら、枝伝いに動きながら寝ぼけたような声で鳴くのやら、昼間に見るのとはまるで違って、間抜けで愛敬たっぷりなんですよ。
ところがね、夏の夜は短くて、それでなくとも忍ぶ逢瀬の時間はあまりにも短いものでしょう?
それなのに、空がほんの少しでも白みかけてくると、まだ後朝(キヌギヌ)の別れには切ないと思っていますのに、部屋の真上のあたりから、明けガラスが声高く鳴いて飛び立っていくのですよ。
何だか、昨夜からの逢瀬を見透かされているような気がして、可笑しくなってしまいますわ。ほんとに、いやですよねぇ・・・。
(第六十八段 たとしへなきもの ・ 第六十九段 忍びたるところ、より)