『 佐々木朗希選手は何処へ 』
佐々木朗希選手の 移籍先が注目されているが
ドジャースとの密約説が 報じられている
真偽のほどは分らないが まだ若い選手だけに
明快な形で メジャー移籍を果して欲しい
その才能は 多くの専門家が認めるところだが
凄い選手は 大谷翔平選手だけでなく
きら星の如くいるはずだし スケジュールは厳しい
謙虚に 数年かけて飛躍出来るチームに
入団出来ることを 祈りたい
☆☆☆
『 歴史を変えた沓の行方 ・ 今昔の人々 』
その出会いは、蹴鞠の場であった。
中大兄皇子(ナカノオオエノオウジ)は、鞠を蹴り損じ沓(クツ)が脱げてしまった。すると、そばにいた蘇我入鹿(ソガノイルカ)は、その沓を外に蹴り出してしまったのある。
まだ若い皇子は、蹴り損ねたうえ沓を蹴り出されてしまったので、顔を赤らめてぼう然と立ち尽くしていた。
その時、その場にいた中臣鎌子(ナカトミノカマコ・のちの藤原鎌足)は、その沓を拾って皇子のもとにお持ちした。皇子は、恥を重ねることなくその場を収め、鎌子に厚い信頼を寄せることになったのである。
その後、皇子は鎌子を折りに付けお召しになって引き立てられたが、鎌子もそれに応えて十分な働きを見せた。
ある時、皇子は鎌子に重大な決意を明かした。
「入鹿は、常日頃無礼を働く。天皇の仰せ事に反する行いもある。この世に入鹿があれば、世のために良くない」と暗殺を持ちかけたのある。
二人は策を立て、仲間と機会を慎重に待った。
そして、大極殿で節会が行われる時、「入鹿を討つのは今日だ」と手立てを固め、謀をもって入鹿の剣を預かり、天皇の御前で、ある皇子が上表文を読み始めたので、その隙を突いて、鎌子は自ら太刀を抜いて走り寄り、入鹿の肩に切りつけた。入鹿が走って逃げようとするのを、中大兄皇子が大刀を取って、入鹿の首を打ち落とした。
すると、その首は飛び上がって、高御座(タカミクラ)の前に参り、「私には何の罪もありません。何事によって殺されるのですか」と申し上げた。
天皇はこの企てを前もって知らされておらず、女帝でもあられるので、恐れられ、高御座の戸を閉じられたので、首は戸に当たって落ちた。
これが、世に知られた乙巳の変(イッシノヘン・大化の改新)の始まりである。
中大兄皇子は二十歳、中臣鎌子が三十二歳の頃の事であった。これによって、天皇家中心の政治が行われ、中臣鎌子に始まる、後の藤原氏台頭の切っ掛けとなった事件でもあったのである。
それにしても、中大兄皇子の脱げた沓を入鹿が蹴飛ばしたりしなければ、このような事件は起きなかったかもしれない。また、その沓が鎌子がいた辺りに飛んで行かなければ、二人の深い主従関係は生れなかったかもしれない。
沓が飛んで行ったのは、たまたまのことなのか。それとも、何らかの意志が働いたのであろうか・・・。
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( 「今昔物語 巻二十二の第一話」を参考にしました。)
『 今昔の人々 』 ご案内
『今昔物語』は、平安時代後期のわが国最大の説話集です。
正確な作者名は不詳ですし、成立年度も同様ですが、収録されている作品から、1120 年から間もない頃に成立したのではないかと推定されます。もっとも、その時に一度に完成したのではなく、数度にわたって完成させていったものと考えられています。
その内容は、天竺・震旦・日本の仏教に関連するものを中心に幅広い伝承や民話や歴史上の事件なども加わっています。多くは、経典をはじめ様々な文献から引用されたものに手を加えた物のようですが、出典が不明な物も少なくありません。
そのボリュームは膨大で、全31巻(うち3巻は欠けている)で、物語の数としては1000話を相当超えています。
当ブログでは、『今昔物語拾い読み』というカテゴリーで、10年近くかかって読み終えたばかりです。
今回、新たに『 今昔の人々 』というカテゴリを開設しましたのは、その膨大な作品の中から、個人的に興味を惹かれた作品をお借りして、その中の登場人物に焦点を当てる形で「小さな作品」を作ってみたいと考えたからです。
この作品集は、若干視点を変えるだけで、「今昔物語」そのものを借用する物になりますが、本来の趣旨を歪めたり、作品その物を傷つけてしまう可能性があることも懸念しております。また、今昔物語の中には、歴史的事実と相違したり、誤訳と思われる部分もありますが、そういう部分も、原則としてそのまま使わせていただくつもりです。
おそらく、学術的には何の意味も無いでしょうが、単なる読み物として、また、今昔物語そのものに興味をお持ちいただく切っ掛けになればと考えております。
拙い作品集になる恐さを感じておりますが、気楽にお楽しみいただければ幸甚です。
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『 103万円の壁引き下げを表明 』
石破首相の所信表明演説が 行われたが
新聞などの見出しの 多くは
「103万円の壁引き下げを表明」だった
外交・安全保障等々 課題は山積しており
首相も述べているが 国民の一番の関心は
「103万円の壁」だと 考えているのだろうか
平和な国と 喜ぶべきなのだろうが・・・
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『 経営の神様 AIでよみがえる 』
という見出しを見つけました。11月28日の毎日新聞朝刊の記事です。
その記事の一部を使わせていただきますと、
「パナソニックホールディングスとPHS研究所は、両社を創業した松下幸之助氏( 1894 - 1989 )を再現したAIを開発したと発表した。質問すると、幸之助氏の著作や発言のデーターを基に本人の思考を反映した回答を生成し、本人の話し方を再現した音声で答える」とあります。
「経営の神様」などと言いますと、少々オーバーな表現のようにも聞こえますが、私などには、まったく抵抗なく受け入れることが出来る表現です。
考えて見ますと、その神様が亡くなられて、はや35年が過ぎていることになります。若い方々にとっては、すでに歴史上の人物になりかけているのかもしれません。
このAIは、なお改良を続けるそうで、「経営理念の研究や社内勉強会の企画などに活用する」とされていて、残念ながら一般公開はされないようです。
ただ、松下幸之助氏に関する書物は今でも簡単に手に入りますし、ご本人の著作もかなりあります。ややもすると、合理化や効率化、あるいは他者排斥こそが経営の真髄のように言われがちな今日だけに、「経営の神様」が残された言葉を味わってみるのも、意味があるかもしれません。
これは、ずいぶん前のことですが、ある電気店の店主からお聞きした話です。
そのお方は、長年、ナショナル(パナソニックの前身の商標)の特約店(正しい呼び名ではないかもしれません。)を経営されている方でした。
ある時、幸之助氏はすでに一線から身を引かれていて、相談役だったのではないかと思うのですが、当時の松下電器産業が販売不振に陥り、業績もかなり悪化したときがありました。そこで、幸之助氏は、販売部門の先頭に立って、全国行脚をなさったことがありました。当時、ナショナル製品の販売の主流を担っていた特約店を、地域ごとに集めて、幸之助氏自身が先頭に立って販売促進の協力を依頼して回ったようです。
その店主の方も、そうした会合に参加され、その時のことを話してくれました。
幸之助氏は、松下本社の商品開発力や特約店への支援不足を、頭を下げて謝って、「何としてもナショナルを蘇らせて下さい」と訴えたそうです。
すると、数十人の店主たちからは拍手が起り、何人かは幸之助氏のもとに駆け寄り、「会長(?)、あなたに、頭を下げさせて申し訳あります。頑張ります、頑張りますとも」などと言葉をかけ、何人もの人が涙を流していたそうです。
「『いい親父たちが泣きやがって』と思いながら、気がついたら、私も涙を流していましたよ」と、その店主の方は私に話してくれながら、涙を浮かべておられたのを覚えています。
当時、私は、このお話を聞いたとき、まるで教祖と信者みたいだと感じました。
松下幸之助氏というお方の経営能力など、私などにはまったく判断出来ません。ただ、このお話を聞いて以来、松下幸之助氏を、とてつもない人間力をお持ちの方だと判断するようになりました。
これは、確か、ドラッカーの書に書かれていた言葉だと思うのですが、「経営者が必ず身につけていなければならない大事な要素が一つだけある。それは品格である」と教えています。
松下幸之助氏が「経営の神様」と称されたのには、確かに一代でわが国有数の企業に育て上げた、いわゆる経営力に優れていたのでしょうが、その基板をなすものは、人間力、あるいは品恪と言われる資質を磨き上げられていたからではないでしょうか。
これは、何も経営者に関わらず、大小に関わらず組織の上に立つ人は心すべきだと思えてなりません。
『 二人の大統領 』
トランプ次期大統領が 移民問題等について
メキシコ大統領と 協議したと発表
バイデン現大統領は イスラエル・ヒズボラの
停戦合意を 明らかにした
どちらも そのまま受取れば 明るい報道だ
まるで米国は 二人の大統領がいて
大車輪の活躍のように 見える
ありがたいことだが 内向きになりすぎないことを
祈るばかりだ
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『 二人の女御 ・ 望月の宴 ( 127 ) 』
ところで、宣耀殿女御(センヨウデンノニョウゴ・娍子)の御許には、故村上の帝が、かの昔の宣耀殿女御(藤原芳子。娍子の叔母にあたる。村上帝の寵愛を受けた。)の為にお仕立てになられた御道具としては、蒔絵の御櫛の筥一双が伝わっていて、今の宣耀殿女御の御許に伝えられているが、以前に東宮は、その中をご覧になってたいそう感銘を受けられたが、督の殿(妍子)がご持参になった御道具と比べてご覧になると、あちらの方はいかにも古風に感じられる。
実は、村上の先帝の様々な御心配りは、この世のどの帝の御心配りより優れていらっしゃったが、自らの御口で申されたり、筆で描いて示されたりして、造物所(蔵人所に属する道具類の製作所。)で制作した物を御覧になられては、作り直しを命じられたが、今度の物は格別に見事だと御覧になられるにつけても、時世に従って好みが変わり当世風の物に心が引かれるのかとお考えになられたが、やはり、この度の品々はまことに立派なので、殿(道長)の御心の並々ならぬことが察しられ、これほど立派なのだとお思いになられた。
あちらの御道具類は、数々の屏風には、ためうじ(人物未詳)や常則(飛鳥氏。宮廷に出入りしていた画家らしい。)などが絵を描き、道風(小野氏。書に優れ、三蹟の一人。)が色紙形に書き入れており、たいそう立派な物である。昔の物ではあるが、まだ新しい物のように塵ばむこともなく、きれいに使用されていたが、こちらの物は、弘高(巨勢氏。当代の代表的な画家。)が描いた数々の屏風に、侍従中納言(藤原行成。書に優れていた。)がお書きになったようである。
これらのどちらに劣り勝りがあろうかと、東宮はご自身の思案に余られては、殿や左衛門督(頼通)などが参上なさるのをお迎えして、お話しし判じられたりなさったが、お年もお召しになっているだけに、何事もよく承知されていて、用意した御道具などの良さをご理解なさっているので、恐縮して、ますます何事につけ東宮へのご配慮を格別になさっている。
督の殿付の女房たちは、まことに見事な身形や装束であって、実にすばらしい織物の唐衣を着て、豪勢な大海の摺り裳を一同が腰にまとい、扇を顔に差しかざして、そちらこちらに集まって、何事か話し合いながら笑っているのも、東宮は気恥ずかしく感じられ、こちらの御部屋にお渡りの折には、その為の御心配りをなさった。さりげない御衣の色合いや香の薫りなども、宣耀殿女御の方で立派に用意なさっておいでである。
帝や東宮と申し上げるお方は、年若くまだ子供っぽくいらっしゃるのを、格別のお方と人はお思い申し上げるのだが、この東宮はお年も召しておいでで、御有様も並々ならず、たいそう優美で物慣れなさり洗練されていらっしゃるので、こちらが気後れするようなことが多くおありだが、督の殿も他の女御方とは、ちょっとお召しになる御衣の袖口や褄の重なり具合などがたいそう美しくいらっしゃるので、殿の御前(道長)も、ますます力をお入れになって、衣装を重ねてお着せ申し上げているようである。
宣耀殿には、他人も近侍の人も、「どんな思いでいらっしゃるのだろう。安らかに御寝みになれるのだろうか」などと取沙汰申しているので、女御は、「この数年、このような事になるのが当然であったのに、そうならなかったので、東宮の御為にたいそう申し訳なく思っておりましたので、督の殿が参上なさった今は、安心してお見立て申しています」などと仰せになって、東宮のご装束を明け暮れご立派にお仕立てになり、御薫物なども常に調合なさって差し上げていらっしゃる。
東宮は、この女御をまるで母后のようにお思い申し上げておいでなのも、なるほどそうなのだとお見受けされる。
殿の上(道長の妻倫子)は、中宮(彰子)とこの女御(妍子)とを、全く手抜きなさることなく参上なさっているが、まことに申し分のない御有様である。
☆ ☆ ☆
『 イスラエルとヒズボラが停戦合意 』
イスラエルとヒズボラの 戦闘に関して
イスラエル政府とレバノン政府が 60日間の停戦に
合意したと 米国のバイデン大統領が明らかにした
紛争地の停戦に向けての 第一歩になってくれることを
切に願うが
ヒズボラにはイランがおり レバノン政府も関わっているようだし
イスラエルは 米国の言いままには なかなかならないようだ
何とか 休戦へ大きく進展して欲しいし
他の紛争地も 解決への端緒を見つけ出して欲しい
残りすくなす任期だが バイデン政権に期待したい
☆☆☆
『 鴉は大をそ鳥 ・ 万葉集の風景 』
鴉とふ 大をそ鳥の まさでにも
来まさぬ君を ころくとそ鳴く
作者不明
( 巻14-3521 )
からすとふ おおをそとりの まさでにも
きまさぬきみを ころくとそなく
意訳 「 鴉という 大あわてものの鳥は ほんとうは 来てもいないあの人を 来たよ来たよと鳴くのですよ 」
* 万葉集には、およそ4,500首の歌が収録されていますが、そのうち、およそ2,100首が「作者不明」となっています。この歌もその一つです。
ただ、万葉集の添え書きなどから、東国の人の歌らしいのですが、出身地は不明です。
また、作品の内容から女性が詠んだものと考えられます。
* 鴉(烏)が人里近くにいる様子は、平安王朝時代の文献にも登場していますし、現代社会でも変らぬ風景のように思われます。
この歌からは、いわゆる「妻問婚」だったらしいことが窺えます。また、作者が地方在住なのか、あるいは夫の赴任によって移住したものかは分りませんが、地方の女性もこれだけしゃれた歌が詠めるだけの教養が広がっていたのかもしれません。
* それにしても、鴉の鳴く声にさえ、愛する人が来たかと思うほど待ち焦がれているのでしょうが、それを、この歌のように、「鴉のあわてん坊」と詠む心の豊かさはすばらしいと思うのです。
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『 日経平均株価 一時急落 』
本日の株式市場では 日経平均株価が
一時700円以上下げた
終値は 338円まで戻したが
前日の米国市場の動きからは 上昇予想が多かった
原因は トランプ氏の 一部の国に対する関税引き上げ予告だ
大統領に就任と同時に 引き上げるとの発言
大統領就任前から これだけの影響力を示すのだから
来年は 相当根性を据えて 対応する必要がありそうだ
経済はもちろん 防衛関係では もっと深刻な課題に直面しそう
石破内閣の力量に期待!?
☆☆☆