雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

天使もいるが悪魔もいる ・ 小さな小さな物語 ( 1807 )

2024-09-21 08:01:16 | 小さな小さな物語 第三十一部

いやいや驚きました。
昨日の大谷翔平選手、あっという間に「50-50」を達成し、「51-51」まで記録を伸ばしました。「40-40」を達成したとき、その快挙に喝采した一人ですが、その時点で、その次は「45-45」だと、さらに次の目標を掲げる声が報道されていましたが、「言うのは勝手だが、贅沢な願いだ」なんて思っていました。
しかし、そうした多くの人々の願いなどを軽々と飛び越えていきました。
確か「47-48」の頃の事でしたが、ある解説者の方は、「50-50」の達成は五分五分より低いような見通しをされていました。これまでのペースから推し量れば達成可能の状況でしたが、プロ野球経験のないコメンテーターなどは、十分可能だと勇ましい意見が多かったようです。そのプロ野球経験者の方の意見としては、「同じ1本のホームランでも、49から50への1本は重さが全く違う。これまでの名選手の多くは、その壁に苦しめられた」と理由を述べ、「大谷選手も人の子であれば、その壁に苦しめられるはずだ。もし、楽々とその壁を越えるようであれば、それは人間業ではない」と強調されました。
もちろん、その方の発言にはウケを狙った部分あるのでしょうが、大谷選手はその壁を数十分で越えてしまいました。でも、やはり大谷さんは人間でしょうねぇ。

昨日は、兵庫県知事の不信任案可決を受けての対処方法も話題を集めていました。
議会から不信任を突きつけられた知事には、「議会を解散させる」「辞職する」「失職する」の対処方法があります。「議会を解散させ、自らも辞職する」方法もあるようですが、いずれにしても、「議会を解散させる」のは、今回の場合は大義名分がなく、不用な資金が掛る、として反対を述べる解説者などが多いようです。中には、「これだけ常識外れのことを行ってきた知事なので、どう動くが分らない」という意見を述べる人もいるようです。
この話題には、もうあまり触れたくないのですが、問題視されている一連の経過の中で、お二人の方が亡くなっていることは事実ですから、知事や議員の今後がどうなろうとも、その関係性などについて厳正な調査が行われるべきだと思います。

この地球上には多くの人々が生活しています。当然様々な価値観の人々がおります。
ある人から見れば「白馬に乗った天使」であっても、別の人から見れば「悪魔が天から降りてきた」と見えるかもしれません。また、同一人物であっても、ある人には天使に見えある人には悪魔に見えるかもしれませんし、その人物自体も、時には天使となり時には悪魔になるのかもしれません。
この社会には、とんでもない英雄的な人物は存在していますし、とんでもない悪魔のような人物も存在していますが、ほとんどは、少しばかり天使の性格を持っており、少しばかり悪魔の性格を持っているのではないでしょうか。
大切なことは、その微妙な性格をどう生かし、どう抑えることかなのでしょうねぇ。

かつて、ある企業経営者の方が、このようなお話をして下さいました。
「社員の中で、会社に大きく貢献している社員は2割に過ぎない。2割の人は、会社にとっては重荷になっているだけで、残りの6割の人は、何とか自分の食い扶持を稼いでくれているかどうかという社員たちだ」と。
当時、こうした理論を述べる人はいましたので、特別目新しい話でもありませんでした。ただ、そのお方は、さらに言葉を続けました。
「出来る社員をさらに伸ばすのか、重荷になっている社員を切り捨てるのか、その中間の多くの社員の底上げを図るのか、それによって経営者の資質が評価されるのだと思う」と。
私たちの日常生活の、ちょっとしたグループにおいても、同様の傾向はよく見られます。もし、リーダー的立場であればリーダーとして、重荷になっている立場であればその立場で、どのように身を処するのかが、知恵であり品格であるように思うのです。但し、重荷の立場にある場合は、なかなか自分では認識できないようですよ。


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