マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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南六条北端午の節句御供

2007年06月27日 10時11分23秒 | 天理市へ
旧柳生町の天理市南六条北のノガミさんは三十八(みそや)神社のお旅所。

地区から西側400mぐらいのところに一本のクスノキがあります。

一本木のご神木は注連縄を取り付けて、農業の神さんとしても祀っている。

6月5日はノガミさんの祭りで数え年17歳の男子を祝う元服の日でもある。

同神社の祭祀はオヤトーヤ、コトーヤの二人が年間行事を支えている。

朝、トーヤは同神社の神殿や末社、燈籠などにショーブとヨモギを供えます。

17歳の男子の家ではチマキを作りエンドウ豆やコイモの煮炊きをして膳を囲み祝う。

家によってはスシなども振舞う。

ヨバレに行くのだと、地区で生まれた三歳から十二歳までの子どもらをともにして、クスノキの一本木の前にゴザを敷いてお参りをしていたが今は会所で行っているという。

三歳の子は「イルク」と称して、カシワモチの葉で巻いたチマキを持って会所に向かう。

チマキは子どもの仲間入りの印とされ、「イルク」と称されるのは下永で呼ばれる「イリク」と同義語と思われ、仲間に「入る子」の意味があると考えられる。

今年は対象者がいなかったことからノガミさんの祭りはショーブとヨモギを供えるだけであったが、中学一年生になる男子がおられることから3、4年後(数え年)には行われるんじゃないだろうかと地区の老婦人はおっしゃる。

ただ、近年はたいそうなこっちゃやし対象の家の判断でしないこともあり得るそうだ。

(H19. 6. 5 Kiss Digtal N撮影)

南六条町北三十八神社にて

2007年06月27日 10時05分06秒 | 天理市へ
天理市南六条町北方の三十八(みそや)神社。

集落の西側400mぐらいのとこでしょか、ここがお旅所。

集落の中心部に三十八神社があったので近隣の人に尋ねてみれば。

たまたまですが昨年トーヤされたうちのひとり。

もひとりと二人で一年社守、二人とも初体験だったので失敗だらけだったと。

で、ノガミですが、このトーヤさんがまとめ役。

本来はノガミでお旅所も行くべきところ注連縄付け替え忘れてしまったそうで。

それはともかくノガミ、ショーブを供えて子ども会にカシワモチを配るそうです。

6月5日と決まっているので平日学校があるときは16時ころに神社で配る。

日曜の場合は午前中に配る。

子ども会にあわせているそうです。

ちなみに2月末の日曜か3月初めの日曜にオンダ祭もありますでと。

所作はないけど荒縄で括った松苗を飾り配るだけどと。

気になったのは9月23日のトーヤ引渡し神事。

石上神宮の神官を迎えて直会のあとアニトーヤ、新旧オトウトトーヤが三々九度の酒を交わすそうで。

また10月第一土曜の10時頃には宵宮お旅所へのお渡り。

翌日の日曜の本祭では太鼓台(子ども10人乗せて)担いで南側の木築神社と合同の秋祭り。

ますます私の祭事予定が増えていきます。

(H19. 6. 2 V603SH撮影)