マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

続、下永東城ジャジャウマ

2007年06月20日 09時07分44秒 | 川西町へ
キョウのコモグサ作り。

小麦で作られるジャジャウマの麦は前年の畑作で栽培される。

畑幅は約1.2m。

10月下旬ころに種を蒔き、11月、2月の施肥や土寄せ、ムギフミを経て5月下旬ころに収穫される。

穂が八分ていどになったころに刈り取られるもので、キョウの祭事はこの種蒔きから始まっている。

明日のキョウの準備が整ったけど主役の子どもがいないんで淋しいだろうなと呟くがそれでも伝統行事は続けていきたいとおっしゃる。

(H19. 6. 2 Kiss Digtal N撮影)

続、下永東城ジャジャウマ

2007年06月20日 09時05分13秒 | 川西町へ
一方、公民館の中では見本を基に同神社の祭事で使った経木(ヘギ)または片木(ヘギ)と呼ばれる材を使って切り取り、スキ、クワ、カマを模ります。

刃の部分を墨で塗ると出来上がり。

そして、ノガミ塚で放り投げられるコモグサ作り。

根元のほうをイグサで縛りチマキ束にします。

ハッタイコ(ムギコガシ)をカラムシの大葉に乗せて包みます。

それを縛った付近の中に閉じ込めると出来上がり。

(H19. 6. 2 Kiss Digtal N撮影)

下永東城ジャジャウマ

2007年06月20日 08時56分33秒 | 川西町へ
奈良平野部でのノガミの特徴は子どもと麦藁で作る水の神さんといわれる蛇。

初瀬川(大和川)水系に位置する川西町下永の東城(ひがしんじょ)と西城(にしんじょ)で行われるノガミは「キョウ」と称され、町の無形民俗文化財に指定されています。

東城の八幡神社前の公民館に当年担当する垣内の方々は、早朝から集まってコモグサ、ジャジャウマ、農具模型を作っていく。

南垣内、中垣内、巽垣内、北垣内、東垣内、西垣内の六垣内で決められた順で今年の当番は中垣内。

採取してきたコモグサはきれいに洗ってホカケのように干しておきます。

当日までに作っておいたジャジャウマを納める屋型の担ぎ籠は竹で組立てています。

穂付き麦藁を束にして蛇を模った眼の位置には墨書した陶器皿を取り付けます。

昔しはカワラケだったという皿の裏には垣内とオヤトーヤの名を書きますが、今年は対象となる子供がいないため垣内名のみ記された。

屋型に麦藁を敷いてセンダンの葉で周囲を覆い隠すと、眼が印象的な蛇は見えなくなった。

(H19. 6. 2 Kiss Digtal N撮影)