マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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カシワメシ

2007年06月26日 08時04分06秒 | 大和の郷土料理
仏事で節句祭に参加することができなかったひとりの氏子さん。

新芽のホオの葉を見つけたらとっておくんじゃとおっしゃる。

ひとにぎりのご飯にキナコをまぶしホオの葉で包み十字に稲藁で縛るとできあがり。

それをぶら下げ持って農事に出かける。

腹が減ったらそれを食べるというカシワモチ。

ホウの香りがたまらんぐらいに美味いんじゃとおっしゃる。

郷土料理のひとつでしょう。

一度は見ておきたいものです。

(H19. 6. 5 記)

国津神社端午節句祭

2007年06月26日 07時58分51秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
旧暦端午の節句の日は6月5日。

奈良市都祁南之庄の国津神社では早朝に神主ひとりで節句祭の神事が執り行われる。

拝殿に三対のショウブとヨモギが供えられる端午の節句祭。

祓戸神社、手水社、社務所、参籠所の屋根にも供えられます。

その後、氏子役員が参籠所に集まってきてチマキのヨバレ。

前日に米粉を蒸してたものと餅米で合わせた粽餅は茅の葉で包みイグサで縛る。

粽を30分ほど茹でるとできあがり。

出仕が一本ずつ膳に配っていきます。

ほかほかになった粽餅を茅葉包みから取り出して砂糖またはゴマシオを振り掛けていただく。

ゴマシオのほうが口に合うなといって、ジャコや焼いたカキモチを肴に酒がすすむヨバレ。

実はこの節句祭、今日だけではない。

翌日から6月末まで毎日続けられる祭事。

地区の氏子らは家で粽を作って、銘々が10本ずつ1束括った粽を同神社に持参する。

神主が祈祷して持ってきた粽と供えられていた粽を交換するのである。

氏子はいつ来るかは判らないが神主は8時から11時ころまで待ち続ける。

神社行事のなかでも神主が一番しんどいといわれる節句祭だ。

農家を営む氏子ら。

6月は草取りを終えると中休みの日をとり節句祭を迎える。

農事は早朝から始まる。

9時、12時、15時、夕刻の一休みのときに持ってきた粽をほうばる食事代わりだったという。

(H19. 6. 5 Kiss Digtal N撮影)