マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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神波多神社天王祭り還幸祭

2008年12月18日 07時53分21秒 | 山添村へ
デンデンを終えた牛ノ宮では宮司らによる還幸祭が営まれる。

境内下で演じられた獅子舞を終えると一向は再び行列をなして神波多神社へ戻っていく。

旧道は起伏が激しいアップダウン。

神社の階段はお旅最後の難関だ。

今年生まれた子供をもつ神主方のトヤは神社に参る。

そのあと地僧方の方々が再びデンデンを奉納される。

渡御に携わった関係者は社務所に上がっている。

拝殿の前に並んだ御幣持ち、後続に笛吹き、太鼓打ち、ササラの二人、小鼓の6人。

笛や太鼓の音色を奏でながら「マジャラク マジャラク」と小さな声でいいながら祓えの木に向かう。

そして拝殿に戻る。

これを三回往復する。

最後は地僧方の氏神さんになる八柱神社の前に並んでデンデンをしたあと拝殿に戻っていく。

それをし終えたら神社の周りを歩いていく。

ちなみに古いのは地僧方だそうで、ここら辺りはお寺が多くあったそうで住人には「○坊」や「○院」苗字名が多くあるという。

とても不思議な光景のデンデン所作に興味深く社務所から眺めていた関係者は座に着いて直会。

二列になった座前にはリンゴ、カマボコ、コンニャク、チクワ、コンブ、ゴボテン、コイモを挿した串肴が置かれている。

今年の年番である広瀬大字世話人は酒を注いで回る。

串肴を口にほうばって座が盛り上がる。

この間ずっと踊り続けていた獅子舞はやっと終えて座に入る。

天王祭りの日は陽が沈む頃にようやく終える。

(H20.10.15 Kiss Digtal N撮影)