マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大和神社ちゃんちゃん祭宵宮参り

2010年04月29日 07時28分19秒 | 天理市へ
一週間前に宮入りされた各大字の頭屋は玄関に大和神社の分霊とされる門神さん(門飾りとも)を祀っていた。

4月1日春祭りのちゃんちゃん祭が行われる。

その前日は明日のお渡りが無事に執行されるようにと再び神社へやってくる。

昼過ぎ、総代会でくじ引きされた順で各大字の一行がやってきた。

今年は三昧田、兵庫、萱生、成願寺、佐保庄、岸田、新泉、中山、名柄の9カ大字だ。

甲冑は成願寺と岸田、随身は中山と三昧田となった。

宵宮参りは頭人児(※)、頭人台(子守)、頭屋、随者ら全員が御渡りと同じ服装で、一の鳥居、二の鳥居をくぐってきた。



頭屋は紋付き袴姿、他の者は白装束で出仕する。

お参りする際に持参されるものも決まっている。

三昧田は竹御幣。

兵庫は竹御幣と酒2合の2本。

萱生は竹御幣。

成願寺は竹御幣。

佐保庄は竹御幣に粽と2本の酒銚子。

岸田は竹御幣と酒2合の1本。

新泉は竹御幣。

中山は百円玉が12枚。

名柄は竹御幣。

各大字の宵宮参りはおよそ20分刻みで進行される。



神社から明日のお渡りに持参する産子幣を拝受され持ち帰る。

ただ、新泉は産子幣に加えて田楽幣を、岸田は御神水をもらって帰る。

宵宮参りは太鼓の合図で終える。

その間、拝殿に上がる階段の両脇でじっと座っている弓矢を持つ二人の随身。

長時間に亘る神事の最中、その役目を立派に果たした。

(※) 成願寺と名柄には頭人児が存在しない。

(H22. 3.31 EOS40D撮影)