マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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三重県鵜山ナリバナの風習

2013年04月13日 08時03分01秒 | もっと遠くへ(三重編)
奈良県山添村の鵜山からそれほど遠くない三重県の鵜山にある福龍寺。

今年は13日の朝8時ころから集落の婦人たちが木にモチをつけた「ナリバナ」を持ってくると聞いてやってきた。

18戸すべてがそうであるのか判らないがお寺の本堂に供えたナリバナは壮観だと婦人は云う。

14時ころに営まれる法要を終えれば我が家が持ってきたナリバナでなく他の人が供えたナリバナを持ち帰って焼いて食べる。

そうすれば安産或いは子供ができると伝わる。

山添村広瀬の住民婦人の出里が三重県の鵜山だ。

そのモチを焼いて食べたらあっという間に身ごもったと話す。

そんな話を聞いて立ち寄ったのである。

お寺を拝見していたときだ。

ウォーキングをされていた村の婦人にその話をしてみた。

「すっごいナリバナがあるんよ」のひと言。

まさにそのとおりだと云うⅠさんは山添村の岩屋が出里。

話題が出里になって盛り上がった。

安産に良いとされる観音さんのナリバナは今でも続けていると云う。

ナリバナの風習は福龍寺で行われるオコナイである。

かつては1月13日の初祈祷であったが、何年か前に成人の日の前日に行われるようになったようだ。

そんな話を聞いた寺横にある公民館。

ススンボの竹を集めたように思えたが・・・。

(H25. 1. 7 SB932SH撮影)