マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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額田部北町の地蔵盆

2015年02月11日 07時18分14秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市額田部町は大きく分けて旧名北方、南方がある。

今では北町、南町の行政区域で表記される。

昨年は棚ケ崎地蔵講の数珠繰りを拝見した。

そこから数百メートルも離れていない場で北町地蔵講の数珠繰りがあると知って出かけた。

旧村に新町が加わって戸数は50戸にもおよぶ北町。

若い婦人たちが世話人を勤めていた。

数珠繰りの場は融通念仏宗派融通寺の門前。

到着したときはすでに副住職の法要は終わっていた。

旧村住民が昭和34年に寄進した盂蘭盆会地蔵尊提灯立てや幕などを設えて御供えを供えていた。

数珠を納めていた箱は黒ずんでいた。

そうとう古く、おそらくは江戸時代に寄進されたように思える。

かつて旧村の地蔵講が行っていた地蔵盆。

付近に建てた新興住宅の新町が地域に加わった。

若い婦人たちは昔のことは伝え聞いていないようだ。

この年の当番は50戸中の10組だと云う。

おもむろに始まった数珠繰りは子供たちだけでされると思ったがそうではなかった。

思いきやそうでもなく母親らも参列して行われる。

ゴザを敷いた場にあがって円座になる。

副住職が唱える「なむあみだ あーあみだん なんあみだ・・・」。

鉦を打ちながら左手で数取りをする。

数珠の房が廻ってくれば頭を下げる。

数珠繰りは20回。

子供が飽きない程度の回数にしているという。



数珠繰りを終えてありがたい身体堅固。



背中を撫でてもらった女児は「痛ーい」と叫んでいた。

(H26. 7.23 EOS40D撮影)