マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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手術直前日の入院20日目

2015年07月31日 10時15分34秒 | むびょうそくさい
6時半から始めた抗生剤点滴は7時半まで。

朝の体重は65.4kg。

血圧は95で体温は36.1度。

目覚めの大便はほどほど手前ぐらいの感じで、ぐぐーと出る。

出血は少なめだ。

これまで毎朝食べていたおかいさん。

とにかく量が多いのでいつも若干ほど残してしまう。

普段の朝食は飯椀の半分ぐらいにしている。

これで十分な量でおかずも少々。

味噌汁はいつも一杯だったが、入院食に味噌汁は出ない。

いつも感じることだが、入院食の豆腐はとても量が多い。

食べきれないどころかおかいさんが食べられないのだ。

豆腐料理はせめて1/3程度の量にしてもらいたいと思う。

10時半、手術専門の看護師さんが手術に際する私物の取り扱いを指示される。

指定されるサイズの胸帯やストロー付きカップを売店で買っておく。

歯ブラシ、歯磨きなどとセットしてタグを付ける。

その他の私物は別途に纏めておく。

これらは手術当日の朝10時45分までに手術説明を受ける家族に持ってきてほしいという。

場所はといえばICU室の家族待合室だ。

他に「心臓血管外科注意事項」説明書もあるがここでは詳細を省く。

手術専門の看護師さんが続けて話す手術の様相。

動脈点滴は首からする。

点滴剤等はみぞおち辺りに差し込んだドレーンで抜くらしい。

術後に人工呼吸器を装着したまま痰を吐きだす。

これが実に苦しいらしい。

辛い作業は無理にでも咳をして痰を吐きだすのだ。

体内に溜まった痰は、内部からいち早く取り除く大切な処置。

無理にでも深呼吸をして痰を促し、吐きだす。

急ぐ処置だけに頑張るしかないと思った。

治療の状況によっては無暗に身体が反応しないように、身体拘束するので同意書を求められる。

「身体拘束に関する同意書」はやむを得ない同意書。

患者が無意識な行動を抑制する拘束を了解するということだ。

術中は尿管接続をする。

大便もそうだがICU室ベッド上で排便する。

手術日の朝は浣腸をしておく。

排便の量は少しでも減らしておくということだ。

10時50分、T内科医師の回診。



昼食後の午後1時。

執刀されるO外科医師が手術における重要な事項を説明されて同意書を求められる。

「麻酔同意書」、「手術説明同意書」、「血液製剤に関する同意書」である。

午後1時40分、手術専門看護師による手術および術後の説明があった。

手術に不要な金属物を外してかーさんが保管した。

長年装着していた結婚指輪がそうだ。

看護師の問診に喫煙があった。

今、タバコを吸っていますか、だ。

普段は吸っているが、入院中は吸わないのが当然でしょ、と答えた。

実はと話す看護師。

入院中の患者に隠れて喫煙していた人があったというのだ。

その場はどこか。

トイレである。

そういえばトイレに「禁煙」の貼り紙がある。

そういうことだったのだ。

午後3時、おへそに溜まっているゴミも掃除してくれる。

これは初めてだ。

感染症はおへそのゴミからくる場合もある。

介護福祉士さんがしてくれたおへそのゴミ掃除ですっきりした。

午後3時半、二日前もいただいたシャワー入浴。



手術前は綺麗な身体になっておくということだ。

洗髪、洗顔、身体洗いは石鹸。

のぼせない程度に浴びる20分間。

足裏の皮膚が捲れだした。

指でなぞっていけばコロコロと剥がれる。

量は多い。

身体は軽く、綺麗さっぱり感になった。

明日の手術は気持ちよく対応できるだろう。

点滴、バルーン、ドレーン等は麻酔をかけてするだろう。

それより早く処置しかかるのは右腕手首に差し込んで造影カテーテル検査をした管よりも太い管だ。

これは首から突っ込んでいく動脈管。

管も太けりゃ血管も太い。

差し込む際には麻酔をかけるようだ。

全身麻酔状態の本人は記憶もないだろうが、何本ものチューブ管が上半身にいっぱい繋がる。

全身麻酔に仰向けになった本人の喉仏からみぞおちまで一刀両断。

開腹してから肋骨・脊柱を電気的なノコギリで切断する。

切断するときはどんな音がするのだろうか・・・。

そのころは夢も見ない世界に入っているだろう。

執刀の外科医師に任せるしかないのだ。

夢の中で行われる執刀・処置手術。

人工心肺に上手く切り替えられるのか。

健索の縫合は繋げることができるのか。

人工弁に置き換えることになるのだろうか。

上手くいっても人工心肺から本人の生心臓は戻るのだろうか。

明日の手術は午後1時。

手術室に入ってから4時間。

置換があれば5時間のようだ。

その間は輸血が発生するのだろうか。

心配してもどうしようもない。

手術医のゴッドハンド(神の手)にお任せするしかない。

心配ごとは徐々に今夜の夢の中に吸い込まれていった。



午後7時過ぎから始まった抗生剤の点滴はきっちり1時間で終わった。

夜、8時の血圧は96。

体温は36.3度。

そのままの状態であるよう祈りたい。

そんなもやもやの手術日前夜。

K内科医師が回診してくれた。

(H27. 7.30 SB932SH撮影)