マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小山戸山口神社おせんどう

2007年07月26日 08時39分33秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
夏神楽祭典を終えると「おせんどう」が始まります。

二年神主を先頭に太鼓を担ぎ打ち鳴らす2名の副神主、手に樫の枝葉を持つ氏子が続いて拝殿下から一の鳥居まで渡御。

一の鳥居には神饌が供えられており、一同が到着すると北方に向かって拝礼します。

この一の鳥居辺りは「モリガミさん」と崇められている地で、大昔しに白蛇が出たという伝承が残されている。

モリガミさん拝礼を終えると一同は拝殿に向かって戻っていくのですが、その道中に氏子は手に持っていた樫の枝葉を神主の襟元に引っ掛けていきます。

3往復する「おせんどう」の所作は珍しい儀式で終わるころには枝葉がびっしりと背に乗っかっている状態になります。

祭事の日は田の草取りをし終えたころで、夏の暑いなか四つんばいで行う除草作業したという。

葉を背中に乗せる意味は日焼けや夏病みをしないようにと実際の農作業の様相を映し出した日除け所作だろうと考えられます。

3往復する「おせんどう」はお百度参り(月ヶ瀬や山添では一万度参りがみられる)のようにぐるぐる回る形式と同じで、千回まわったと見立てているものでお千度(参り)が訛ったものと考えられます。

「せんど」とは「千度」ぐらいに数多い、たっぷりとかいう意味で、子どもの頃「もうせんど遊んだやないか、いいかげんにやめときや」と親やばーさんに叱られたことを今でも覚えています。

(H19. 7. 1 Kiss Digtal N撮影)

小山戸山口神社夏神楽

2007年07月25日 09時04分26秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
7月に入ると奈良市旧都祁村内の各大字の神社では夏祭りが行われます。

夏祭りは友田に鎮座する都祁水分神社の男性神職がそれぞれの大字の神社を訪れて夏神楽を舞います。

鈴を手に持って夏病みを祓う儀式が特徴で、各大字によってはその所作が異なります。

毎年1日に行われる小山戸山口神社では早朝から小山戸と相河大字の氏子らが集まり神職を迎えます。

拝殿に座すると社守の二年神主が祓いの儀式を行ったのち神饌を献じます。

そして神職による夏神楽が始まります。

二年神主は太鼓を調子をとって打ち鳴らすと、神職は鈴祓い神楽を舞いながら時計回りに一回。

終えると反時計回りに戻ります。

厳粛に行われる夏神楽は六往復する。

(H19. 7. 1 Kiss Digtal N撮影)

続、理科フィールドin滝坂の道

2007年07月24日 10時02分57秒 | 自然観察会
巣立ち後の巣穴。

さてなんの野鳥の巣穴でしょうか。

すろと、サンコウチョウの声がする。

再びバードコールの出番だ。

そのあと、オオルリの♀が盛んに鳴いている。

じーっと観察していてもその場から動かない。

相当警戒しているようだ。

たぶん巣穴が近くにあるのだろう。

(H19. 6.30 Kiss Digtal N撮影)