JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ナイトフォール ネルソン・デミル 白石 朗 訳

2012-10-01 22:03:44 | 


大好きな作家、ネルソン・デミルが『ゴールド・コースト』の続編として『ゲート・ハウス』を上梓し、その後『王者のゲーム』の続編を上梓したけれど、その前にそれに至る作品が2つあったので、そっちを順に読んでいくことにした。
『王者のゲーム』を読んだあと、この『ナイトフォール』に取り掛かった。ヒーローのジョン・コーリーの軽口にも慣れたし、奥さんになった、ケイト・メンフィールドもしっかり活躍してくれているので、これは順番を守ってよかった。

お話は1996年7月17日に起こった、トアンスワールド航空800便の墜落事故を素材にしたもので、当時アトランタ五輪の2日まえで、テロではないかといわれ、FBIなども調査にのりだした。
調査結果は事故ということになったが、報告の終焉しかたが不透明だったために、陰謀説がくすぶった経緯があり、デミルがそれを大胆な内容に小説にしたものでした。

結末はともかく、一度だけつかえる終わり方でした。残りページすくないのにどうするのとおもっていたらこれ、あの惨事が最初にあってTWAだったのだと最後に気がつきました。
でいつものとおろお気に入り部分をいくつか。

ここでケイトはわたしに目をむけた。「私たちは善人なのよ。知っている?たしかに、私たちは自分勝手で自己中心的、おまけにわがままだわ。でも、クソが扇風機の命中したような騒ぎにならうと、わたしたちの最善の部分が出てくるの」

クソの扇風機への命中はこのあと数回出てきます。
次はほっとする場面

絵あたしはケイトにキスしてから向かいの椅子にすわった。ケイトがいった。「あなたにバドワイザーを注文しておいたわ」
「うれしいね」嘘かと思われるかもしれないが、結婚もなかなか悪くはない。居心地の良さは抜群だ。

そして最後はなかなかかっこいい定義

さる賢人によれば、狂気の定義とは、“毎回毎回おなじことをしていながら、そのたびにこんどこそちがう結果になるのではないかと期待することだ”だ。
この定義をあてはめれば、わたしはまぎれもなくいかれきっていた。


さてこの後、同じくジョン・コーリー・シリーズの『ワイルド・ファイア』をよんで最新作『獅子の血戦』に行けばいいのだけれど、これは本当にびっくりしたミステリー、コット・トゥローの『推定無罪」の続編『無罪』が上梓されることを新聞でしった。
主人公だった判事の妻がある日変死体になって、ということらしいのだけれど、妻てあの妻だったか、とにかく興味あり、図書館によやくしたけれど19番めで、そうなると一年近く先になってしまうし、待てない感じだな。
こっちをハードカバーで買って、その後『ワイルド・ファイア」とかいくつかの予約したものを読んでいたら、12番目の順番の『獅子の血戦』はめぐってきそうなきそうな感じがする。
と言うこの秋の読書計画を立てたのでいした。


コメント
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