イリアーヌ・イリアスとパートナーのマーク・ジョンソンが主になったアルバムがECMからリリースされて、とてもよさそうなので買ってみた。
久しぶりのピアノを主としたイリアーヌのアルバムで、ではどうかというとあまり書くことができない。白状するけれど、イリアーヌのアルバムを買うのは初めて、聞いたことはあったけれど、ほとんど頭にデータがはいっていない。
1985年アルバム・デヴューだから「27年も無視したのね、この年になってしまったわ!」などと恨まれそうだけど(恨まれる訳がない)別に無視してなかったからね。
ただ美しい人で人気者がそんなにピアノがうまいわけないだろうとチラッと思ったかもしれない、もうしわけない。
「あなたとわたしの間の失われた時をと取り戻して!」などといわれるとうれしいけれど、ああ夫君が横にいるか。
ECMには珍しいしっとり感のある始まりはタイトル曲、ブラインドだったらECMとは思わないし、イリアーヌともわからないはず、少しだけベースは考えるかもしれません。
硬さもないし、気張りもあまあり感じない、しっとり余裕のある始まりという感じで曲も大変いい。
2曲目ロバーノが枯れた感じで、一寸チャールス・ロイドを思い浮かべます。
3曲目はゴスペル調の演奏、おおまるでキース・ジャレットがECMでアルバムを出しはじめたころみたい、リズム陣をきいていても楽しい。
6曲目、心通いある夫婦と夫君の大親友みたいなジョーイ、二人をひきたてることに徹するオジサンみたいなラバーノ、そんなとても曲を大切にした演奏です。
9曲目、優しさに満ちた美しい曲。
「わたしたちの時間をと取り戻して!」ってもう一度言って。(言ってないって)
Swept Away / Marc Johnson Eliane Elias
Marc Johnson (bass)
Eliane Elias (piano)
Joey Baron(Ds)
Joe Lovano(Ts)
Recorded February 2010.
1. Awept Away
2. It's Time
3. One Thousand And One Nights
4. When The Sun Comes Up
5. B Is For Butterfly
6. Midnight Blue
7. Moments
8. Sirens Of Titan
9. Foujita
10. Inside Her Old Music Box
11. Shenandoah