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時事 遊び心のないNHK

2007-07-22 13:46:35 | 社会


 7月21日(日本時間22日)アメリカのブッシュ大統領が大腸ポリープを内視鏡で摘出したというニュースがあった。最初に知ったのは、NHKBSのCNNの放送だった。その二時間あまりの間を、チェイニー副大統領に大統領権限を委譲した。 その間チェイニー副大統領は、何をしたか。“読書を楽しみ犬と戯れていた”というコメントを付け加えた。
 一方NHKBSニュースは“大統領権限を使うことはなかった”とありきたりのコメントだった。つくづく思うのは、日米の文化の差というか違いというか、日本人のユーモア感覚の欠如だ。いま参院選たけなわで候補者は絶叫している。しかし、気の利いた言葉で人を惹きつける人を見たことがない。
 現国会議員に限って言えば、むしろ悪い冗談は得意のようだ。柳沢厚生労働大臣の女性蔑視ともいえる“生む機械”、久間元防衛大臣の被爆者の心を逆なでした“原爆投下は仕方なかった”それに選挙さなかに麻生外務大臣の弱者を愚弄する“アルツハマー病の人でも分かる”などというレベルの低さ。これらの延長線上に国会論戦があって、施政方針演説に対し烏合の衆のヤジが飛び交う。もともと民主主義は相手の言い分をよく聞くところから始まる。そんな輩が教育改革を唱えている。こんな国会議員はいらない。
 教育にユーモア感覚の醸成が必要だろう。日本人がこれから国際社会で今以上に活躍するには欠かせない資質といえる。だからNHKも国民を啓蒙する役割があるとすれば、現在のようなまじめ一辺倒のスタイルを改める必要がある。個性豊かなアナウンサーやキャスターを育てることだ。何も吉本興業的なことを言っているのではない。もっと洗練されたさりげないユーモア感覚を求めたい。一つのニュースから何かが見える典型的な事例ではないだろうか。