ここで言うスーパー・ウーマンとは、浅田真央と高梨沙羅のこと。二人の共通点は、ソチ・オリンピックで期待に添えなかったが、その後の選手権などでは無敵の働きをしていることだ。
きのうのフィギュア・スケート世界選手権で、浅田真央は3度目の女王に輝いたと読売は一面トップ扱いで報じている。いったいこの二人の女性はどうしちゃったのかと思ってしまう。悪魔に魅入られたようにオリンピックでは精彩がなかった。
ジャンプ男子の41歳の葛西を見ていると、精神力がいかに大事かがわかる。キム・ヨナのいない世界選手権は、浅田真央に気分的に余裕が生まれたのかもしれない。
そういえば、オリンピックでも16位から6位に巻き返したが、もうメダルに届かない位置だし失敗しても失うものがない。開き直りが劇的なパフォーマンスとなった。私はそう思う。
メディアをはじめ人々は異口同音に褒めちぎったが、私から見れば精神力の弱さが目に付いた。彼女がメダルをとれる実力があるから歯がゆい思いだった。森元首相の「真央は、大事なときに転ぶ」発言も悪意はないようだが、的を射ているようにも思える。
こう見てくるとキム・ヨナの強さが印象に残る。高梨沙羅は、まだ若いから、これからの経験で心技とも充実することだろう。いまだにこの二人が、オリンピックでの失敗が不思議でしようがない。