シーズン5でデイビッド・パーマー元大統領が暗殺されるが、その黒幕がなんとジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)の弟グラハム・バウワー(ポール・マクレーン)だった。それに父親のフィリップ・バウワー(ジェームズ・クロムウェル)も大統領殺しやテロに加担しているというすさまじい家庭環境。ジャックだけが正義を貫こうとする。なんとも複雑な展開だ。
脚本を書いている人は、さぞかし混乱し元に戻すのに苦労したのではないだろうか。毎回山場を見せなければならないし脚本が大変だなあ! と観ていて思ってしまう。今回もテロのお話でデイビッド・パーマーの弟ウェイン・パーマー(D・B・ウッドサイド)が大統領を務める。いつものようにホワイトハウス内の対立が、CTUに影を落としジャック・バウワーの独断とも言える行為で事件に光明をもたらす。
次に期待をさせる作り方だから、どうしてもハマってしまう。CTUのメンバーに支部長のビル・ブッキャナン(ジェームズ・モリソン)とクロエ・オブライエン(メアリー・リン・ライスカブ)以外に魅力的な俳優が見当たらない。それにしても毎回テロというのも新味がないとも言える。
もう一つジャックがよくやる、引き金に指をかけて両手で銃を構える。相手を屈服させるポーズで、大声で恫喝する。CTUに拘束されて(往々にしてホワイトハウスの命令が多い)抜け出すときに、いわば同僚の捜査員にもやってのける。しかも、ジャックは結果を出して、のちにCTUのチームを指揮することもある。これで、捜査員の信頼を得られるだろか。荒っぽい脚本と言うべきだろう。
それにしても、アメリカの俳優は雲霞のごとくいる。一部を除いてハリウッド映画ではチョイ役どころか?
キャスト
キーファー・サザーランド(ジャック・バウワー)
メアリー・リン・ライスカブ(クロエ・オブライエン)
ジェームズ・モリソン(ビル・ブッキャナン)
D・B・ウッドサイド(ウェイン・パーマー)1969年7月ニューヨーク市クイーンズ生まれ
ジェイン・アトキンソン(カレン・ヘイズ)1959年2月イギリス生まれ、ブロードウェイのトニー賞に二度ノミネートされる。
ポール・マクレーン(グラハム・バウワー)1961年1月ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ
ジェームズ・クロムウェル(フィリップ・バウワー)1940年1月ロサンジェルス生まれ。’95「ベイブ」でアカデミー助演男優賞にノミネート。
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