Wind Socks

気軽に発信します。

海外ドラマ「BULL/ブル心を操る天才」2017年から

2019-08-22 16:22:25 | 海外テレビ・ドラマ

                            

 アメリカの法廷もののミステリー本で、訴訟コンサルタントという形で登場させた例を読んだことがあるが、昨今のIT技術を駆使し大々的な陪審員選びを描くのは初めてではないかと思う。

 TAC(トライアル・アナリシス・コーポレーション)を立ち上げその代表を務めるのはドクター・ブル(マイケル・ウェザリー)。裁判科学の専門家と言われ、裁判科学は法律だけでなく心理学や神経言語学、人口統計学などを駆使して陪審員の心を読むことという。法廷では陪審員選びが重要で「推定無罪」を目指すのではなく「無罪」が究極の目的だ。推定無罪は時代遅れという。

 選ぶ陪審員の条件を決めるのがドクター・ブルである。簡単な質問によって陪審員として受け入れるか忌避するか決める。その簡単な質問とは「なぜ風邪をひくのか?」

 シーズン1の第1話でTACの事務所フロアに並ぶ巨大なモニターに映し出される擬似陪審員の姿。法廷陪審員を選んだあと、TACで心と体がより近い擬似陪審員を選ぶ。個人的特徴が94%一致しているという。その疑似陪審員に法廷で傍聴席に座ってもらい証拠や証言に対する反応を、実際の陪審員の行動パターンとかけ合わせた結果が大型スクリーンに一人一人描出される。

 そこには緑と赤の枠が描かれ無罪の肯定が緑、否定が赤となる。ドクター・ブルは、この赤を緑に変える作戦を事務所のスクリーンの前で逐一連絡してくるマリッサ(ジェニーヴァ・カー)の声を聴きながら考える。

 個人的エピソードを交えながら、次々と無罪を勝ち取っていくドラマが面白い。ドクター・ブル役は、2003年から始まった「NCISネイビー犯罪捜査班」で陽気で美女から目が離せない男トニー役を演じたマイケル・ウェザリーだ。人気者の一人だったが本作で出演者の一人エリザ・トゥシュクからセクハラを訴えられる。ウィキペディアによると「レイプ車に連れ込みたい」、「乱交しよう」などと言われたという。マイケル・ウェザリーは、「冗談のつもりだった」と言うが、冗談でも言ってはいけないことだろう。こういうミスをやらかす人気者と言える。これがちょっと残念ではある。

 そしてブルの片腕ともいえる検事出身の社内弁護士のベニー・コロン役フレディ・ロドリゲス。2001年からの「シックス・フィート・アンダー」で遺体修復師が印象に残っている。

 事務所の巨大モニターの前でブルと交信する国土安全保障省出身のマリッサ役ジェニーヴァ・カー。スタイリストで時に調査も行う元アメフト選手のチャンク役クリストファー・ジャクソン。FBI出身のダニー役ジェイミー・リー・カーシュナー。超一級のIT専門家でハッカーのケイブル役アナベル・アタナシオがそれぞれの分野でブルを助ける。現在シーズン2までがDVD化されシーズン3は、今月から放送開始している。シーズン2まではアマゾン・プライムで観ることができる。

    
       

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読売新聞8月14日夕刊から... | トップ | 読書 ジョン・グリシャム「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外テレビ・ドラマ」カテゴリの最新記事