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勿体ない「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」2015年制作 劇場公開2016年10月

2017-03-12 17:32:25 | 映画

               

 「華麗なるギャツビー」のF・スコット・フィッツジェラルドや「老人と海」のノーベル賞作家アーネスト・ヘミングウェイ、「天使よ故郷を見よ」のトーマス・ウルフなどの作家を見出して文壇へ送り込んだ編集者パーキンズがトーマス・ウルフとの係わり合いを描く作品。

 パーキンズをコリン・ファース、トーマス・ウルフをジュード・ロウ、5年間に渡り不倫を続けた舞台演出家のアリーン・バーンスタインをニコール・キッドマン、パーキンズの妻ルイーズをローラ・リニー、F・スコット・フィッツジェラルドをガイ・ピアース、アーネスト・ヘミングウェイをドミニク・ウェストというキャストは豪華と言ってもいい。アカデミー賞受賞者やノミネートされた俳優がメインを固める。

 ところが、編集者を題材にしたせいかドラマ性に欠けた印象が強い。パーキンズは、トーマス・ウルフの献辞を「編集者は黒子」だとして一旦は断った経緯もあり、個性的なトーマス・ウルフをメインに、アリーンとの関係を掘り下げながらパーキンズを描いたほうがよかったかもしれない。

 ただ、実話と言うことでトーマスがアリーンを金銭面の利用価値としていたかもしれない。売れっ子作家になったトーマスがアリーンを疎ましく思い始めることも明らかで、ニコール・キッドマンの配役はミス・キャストに思えてならない。

 あんな美人を疎ましく思うかと観る人は思うかもしれない。悪いがも少し普通の女優がよかったのではないかな。この映画を監督したマイケル・グランデージは、テレビ界の人間のようで、こんなそうそうたる俳優を使いこなしていない印象だ。

 ある批評にはこんな指摘がある。「全米図書賞を受賞したA・スコット・バーグの原作、一流の脚本家であるジョン・ローガン、大物の役者たちと、正しい素材を揃えてはいるが、調合が失敗している」
途中で眠くなったなあ。
 
監督
マイケル・グランデージ1962年生まれ。

キャスト
コリン・ファース1960年9月イギリス、ロンドン生まれ。2010年「英国王のスピーチ」でアカデミー主演男優賞受賞。
ジュード・ロウ1972年12月イギリス、ロンドン生まれ。2003年「コールドマウンテン」でアカデミー主演男優賞にノミネート。
ニコール・キッドマン1967年6月ハワイ州ホノルル生まれ。2002年「めぐりあう時間たち」でアカデミー主演女優賞受賞。
ローラ・リニー1964年2月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。2007年「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」でアカデミー主演女優賞にノミネート。
ガイ・ピアース1967年10月イギリス生まれ。
ドミニク・ウェスト1969年10月イギリス、イングランド生まれ。


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