奇妙な男女の出会いですべてがハッピーになると言うお話。自宅のバスルームで妻の浮気を目撃して相手の男に瀕死の重傷を負わせ、躁うつ病を抱え込んでいるパット(ブラッドリー・クーパー)。友人ロニー(ジョン・オーティス)から夕食に招かれ、そこで出会ったのがティファニー(ジェファー・ローレンス)だった。
彼女も夫を交通事故でなくし心に傷を負っていた。パットは高校で歴史の教師だったことがロニーの口から明らかになり、これは多分にティファニーを意識したものだった。
パットは悪びれず、OKの語源を説明する。「アメリカの第8代大統領マーティン・ヴァン・ビューレンは、“オールド・キンダーフック”の会員だった。カッコいい紳士のクラブだから会員のことを“OK”と呼んだんだ。そして、いつしか承認の意味としてOKと言われるようになった」
ロニーの妻ヴェロニカも妹のティファニーのことを紹介する。「ダンスが得意で近々大会に出る」と。そこでティファニーは切れる。「私のことをわたしの前で言わないで!」
そしてパットに家まで送れと言う。家の前でティファニーは「セックスしよう」とパットを誘う。逡巡するパットは、結婚指輪を見せて首を振る。ティファニーに横っ面を引っ叩かれて呆然とする。
こういう奇妙な出会いながら、パットはダンスのパートナーに引っ張り込まれ、ホテルの大会に参加する。二人は優勝を目指していなかった。採点5点が目標だった。見事5点を獲得した。司会者が言う「5点で大喜びするとは不思議だ」
これには訳がある。ここでは書かない。とはいっても、このダンスシーンも楽しい。不思議な映画だと思う。出演者の力量もさることながら、人物造形が秀逸な気がする。
だから、ラストのパットとティファニーのキス・シーンが印象に残る。面白いのがこのシーンがMTVムービー・アワードのキス・シーン賞を受賞していることだ。わたしは、ほのぼのとした気分になった。
監督
デヴィッド・O・ラッセル1958年8月ニューヨーク生まれ。
キャスト
ブラッドリー・クーパー1975年1月ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。ジェニファー・ローレンス1990年8月ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。本作で2012年度アカデミー主演女優賞受賞。
ロバーロ・デ・ニーロ1943年8月ニューヨーク市生まれ。
ジャッキー・ウィーヴァー1947年5月オーストラリア、シドニー生まれ。
ジョン・オーティス1968年5月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。