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猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

私の好きなおじいちゃん ヴィルトゥオーゾ・ホロヴィッツ

2007年06月15日 11時28分22秒 | 雑記
 前回で弾みがついちゃいまして。マンガにかこつけて又、私の好きなおじいちゃんのピアニストのこと書いちゃおう。


 まんが作品は さそう あきら 「神童」 双葉社より文庫全3巻が出ています。 1999年に第3回手塚治虫文化賞 マンガ優秀賞受賞をしている作品です。私は残念ながら未見ですが、天才少女ピアニストのうたちゃんと音大生和音(わお)のお話だとか。その中にこのホロヴィッツ翁とその奥様、天才に仕えた調律師をモデルにしたような人物が出ているということを読みまして、そのうち読まなくてはと思っているんですが。今本屋に山積みされてますね。
 映画になっているそうで、わお役が私の好きな松山ケンイチ君なのでこれは見なけりゃと思ってます。が…ホロヴィッツ翁の役は誰がやるんじゃイ。のだめ 実写版のようなことにはしないで下さいよ~(ちょっと笑)

 さてホロヴィッツ翁、この巨匠に向かっておじいちゃん呼ばわり、しかももう1989年11月5日にニューヨークで85歳でお亡くなりになっています。
 でも私にはおじいちゃんピアニストの印象が強くって。そりゃそうで、ホロヴィッツは1904年10月1日ロシアのキエフ生まれ、私が自分のお金でレコードやCDを買うころは気難しそうな立派なおじいちゃんでした。上の写真だと品の良い紳士でしょ。もっとお年を召すと好々爺(こうこうや)然としています。

 私がご幼少のみぎり、ピアノを習わせられていた頃には、美智子皇后似の美人先生に手は卵をそっと包むように丸く曲げて弾きなさいと教わりました。今でもそのように教えているのでしょうか ? 
 そのもっと前には手首を固く保って指先を丸く曲げ、つめ先を鍵盤にほとんど直角に高く弾きおろすタイプライターのような奏法も教えられていたようですが今はもうそんなことは無いでしょう。
 この巨匠はそれらとも違って「指を不自然に伸ばして演奏するスタイル」で知られています。普通に考えて、柔らかく曲げた指の方がフレキシブルに動けるのは道理で、あの伸ばした指でどうしてあんなに早く、叙情的にピアノを弾けるのか ? 人間業ではございません。素人の私がCDで聞いても、先日のグールドやケンプ、アシュケナージ、ブーニンなどとも違って、響くんです音が。

 一時期、若い才能あるピアニストたちは (日本・外国問わず) その先生たちから ホロヴィッツ の真似をしちゃいけません、と口すっぱく言われた時期が有りました。ホロヴィッツの演奏は大変悪魔的に魅力的で、誰でもあんな風に弾いてみたいと思わせるのです。ところがその魅力がどこから紡ぎだされるかと言うと、

作曲家の意図する強弱や長短、速度などを自分なりに歪曲して弾いているから。

 はい、これでピンと来た人。これはのだめさんですね。のだめさんのモデル (奏法のみ) はホロヴィッツさんなんですね~。以前、のだめ を読み始めた時に例に出した人はホロヴィッツだったのです。 → やっと「のだめカンタービレ」読み始めました。

 で、こういう演奏を発展途上の学生達が下手にまねすると、自分の演奏を壊すことになってしまうのですね。事実、そうなってしまった有望なピアニスト達の屍累々という恐ろしいことがあったわけです。あっ、のだめさんは真似してああいう演奏をしているわけじゃないから大丈夫でしょ、作者はのだめの天性のもの、という描き方をされてますから。

ホロヴィッツ様に関して詳しくはウィキペディア → ヴラジミール・ホロヴィッツ をご参照ください。

 チャンスがあったら、ホロヴィッツのラフマニノフ聞いてください。クラシックが好きになるかも。
 
 うーんと、チャイコフスキー・コンクール第1回優勝者の ヴァン・クライバーン とか、もっと私の好きなピアニストやヴァイオリニストに関して書きたいが、中途半端なヘタレ音楽ブログになりそうなんでやめときます。いづれ又機会 (マンガがらみ?) が有りましたら。
コメント (10)
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