猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

西谷 祥子 「オリンポスは笑う」

2007年06月19日 13時19分46秒 | マンガ家名 な行
     初出 別冊マーガレット 昭和49年(1974) 4月号・5月号 
 私が読んだのはマーガレットレインボーコミックス 1976年7月25日 初版 夜さんからお借りした西谷コミックス28冊のうちの1冊 同時収録 「九月になれば」 「キッスのテーマ」


 ギリシャ神話の神々を脇役に、美貌の羊飼いユーリアスとその妹リーリの冒険談。というか、ほとんどリーリのお兄ちゃん奪回作戦のお話。
 
 いまだ神々と人間が同じ空間で暮らしていたはるか昔々。太陽神アポロが美しさを競いに空から降りてきても不思議ではないほどの美しい青年ユーリアスは、妹のリーリと羊飼いをして暮らしています。ニムペ (ニンフ) たちが競って、そのたてごとと歌を聞きに来るほどの大人気。
 リーリは大好きな兄さんを取られまいと躍起になっています。ユーリアスもそんな妹が可愛くてしょうがない。
 
 ところがそんなユーリアスを狩の途中の月の女神アルテミスが偶然見初めてしまったからさあ大変!オリンポスの山に連れ去られて行くユーリアス。突然いなくなった兄の事実を知ったリーリは、勇んでオリンポスの山におにいちゃん奪還に向かいます。おてんばな妹だ。

 絶壁の山に四苦八苦したり、昼間は空中に浮いて囚われているユーリアスを愛の女神ビーナスの息子のエロスやその弟マンテーロスの助けを借りて助け出そうとします。ユーリアスは記憶を失って、夜は神々の宴会の接待をさせられているらしい。
 アンテーロスの愛の矢が腕に触って前以上に兄さんが好きになってしまい悩むリーリ。そこに帰ってきたアルテミスに 「お兄ちゃんを帰してください!」 と叫ぶが気位が高いアルテミスに跳ね返されます。

 本当は兄弟ではない二人の物語のラストはゼウスによってハッピーエンド、途中途中でギリシャの神々の説明や紹介も入って 西谷氏 楽しんで描いている様子。 今読んでいる 「花びら日記」 にもアポロというあだ名の青年が出てくるし多分ギリシャ神話が大好きなんでしょうね。

 この人の題名の付け方のセンス結構好きです。

別に山が笑っているわけではないけど 「オリンポスは笑う」 

なんだか分からない 「平和でいこう!」 「私は楽しく遊びたい」 「コントロール・ママ」 「クジラは空に」 「ラッコ翔べるか」

怖~い 「踊る人形」 「殺人学教えます」 「喪服の似合うエレクトラ」

長い題名 「太陽は誰のために昇るのかについて語りましょう」 「どうかだれにもいわないで」 「夏の恋-どういうわけか愛してる」 「けんか祭りだみこしだワッショイ」 「ペンションサルビア に集まれ」

ちょっと期待しちゃう 「ハダカでごめんなさい」 「プレイガールと呼んでちょうだい」 「危険な昼下がり」 「美しい男はみんな好き」
  
 等々面白いでしょ。 西谷祥子ファン倶楽部内 作品リスト年代順 参照

 近年は日本画やイラストなどは描かれているようですが、マンガは描いてないようです。ファンとしてはマンガの最新作を期待したいところですが。
コメント (4)
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