猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

COMの中の みなもと 太郎 「白い狩人 -ハンター-」

2008年02月21日 09時59分41秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
 
 1969年9月号掲載 たぶん同人としての 作画グループ の名も入っている。みなもと 太郎氏 22歳頃の作品。

 あらすじ

 猟師の俺はある日山の中で1羽のうさぎを見つけ、つい撃ち損なってしまった。始めに仕事が出来なかったものには、ずっと仕事が出来ないらしく、その後度々見かけるそのウサギには俺は銃を向けられず、向こうも安心しきったように俺の回りを歩いている。いつしか俺はヤツを山の友達として見ていた。

 それなのに違う猟師がヤツを撃って獲物としてしまった。かわいそうだが俺にはどうしようもない。
 そのとき、かの猟師のそばを鹿の群れが駆け抜けた。猟師はまだ息のあるヤツをホッポリだし、そちらに向かって走り出す。なんと言うことだ ! 

 俺を見上げて楽にしてくれと言うような目のウサギ。だめだ、他人の獲物には手を付けられないのだ。どうしてトドメもささずに放り投げた ! 放り投げるのならなぜ撃った ! 俺は怒りで震えている・・・。

 そうだ、仕事は思ったときにやっておかないとな。俺はゆっくりその猟師の背中に標準を定めた。


 ちょっと怖い最後です。COMの他の号には確か氏の 「ホモホモ7」 的な絵柄のギャグマンガがあったと思うのですが、その絵柄とも全然違ったシリアスタッチの絵です。ところがウサギちゃんのみ、もろ少女マンガの絵柄で、お目目キラキラで可愛いこと。
 うさちゃんは COMの中の 泉谷しげる投稿作品 の最後の方に載せた みなもと氏 の猫のイラストと似ています。後のギャグマンガでも女の子は皆、とっても可愛い みなもと氏の絵柄 の原点です。
 40年ほど前のデピューしてすぐの頃のこの作品はたぶんコミックスになっていないでしょう。

 最近は、代表作『風雲児たち』で2004年第8回「手塚治虫文化賞・特別賞」を受賞されたり、和田誠の映画の名セリフについての作品『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ』をもじった『お楽しみはこれもなのじゃ 漫画の名セリフ』などで有名ですね。

ウィキ → みなもと 太郎

みなもと氏のあすなひろし氏への追悼文 → みなもと先生の追悼文
コメント (6)
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