山岸ファンの方、びっくりしたでしょ。ごめんなさい。 (いや確信犯だから)
では、全身を。山岸 凉子 「私の人形は良い人形」のコミック付きで。
お話の内容から、暗~く写しましたが、本当はもっと可愛いんですよ。この市松人形さんは、今から50年以上昔、私の姉達に1体づつ買ったお人形のうちのひとつです。最初は私のものでは有りませんでした。
ハコセコ付きの絢爛豪華な七五三の衣装と、夏用に浴衣と団扇付きの2種類のお衣装持ちでしたが、長い間に浴衣しかなくなってしまって寒そうでした。実家から貰ってきてからもずっとそのまま飾ってました。浅草橋で調べたら、(東京の人形の町です) 衣装だけ作っても、何十万とかかるんですよ。
あるとき姉が、母親の産着を持ってやってきました。大きかったけど、着せ付けて、姉自作の人形用付け帯を着付けたら、まあまあ見られるじゃないですか。袖とか着丈とか全然大きいですけど、そのうち小さく作り直すという事で、このまま飾っています。母親の産着ですから、まあ80年くらい経ってますね。中身も着物も古いので、マジ、夜中歩っていそうです。
貰った時にちゃんと大きな人形屋さんに行って、顔を少し綺麗にぬぐってもらい、不ぞろいに伸びた髪の毛 (本当に伸びるんですよ、人形の髪の毛って) を切りそろえてもらい、すっかり私のものです。50年前の買ってもらえなかった恨み、晴らしました。自分じゃ覚えてないけど。
えーっそれはさて置き、マンガの話。
私の持っているのは文春文庫ビジュアル版というもので、1997年6月5日 第2刷 自選作品集 山岸 凉子のホラーワールドというもの。この中の、表題作 「私の人形は良い人形」個人的に、山岸作品の中で 最怖 なんです。
最初読んだ時、あまりに怖いので、初めて電車の中のざわざわした中で読みました。恥ずかしいなんて言ってられなかった。それから何年も読めなくて、封印してて、やっと2度ほど読み直したかな。昨日もこれを書くのでざっと読みましたが、最初ほどではないものの、やっぱり怖い~。キロッと人形がこっちを向くときなんか、きゃ~~~
戦後すぐの頃、女の子が死んで、お友達の母親が自分の子が引っ張られないように人形をあげて供養してもらおうと思ったら、貰ったうちの家族がもったいないと一緒に供養しなかったので、怨念が残ってしまい・・・・云々かんぬん、時代が変わっても・・・。というお話です。
初出は 「ASUKA」 の1986年3月~5月号、短期連載というのでしょうか。出てきた霊感の強い男の子が曰くありげだったので、他にもシリーズであったのでしょうか ? 私はほかで見たこと無いけど。この文庫には、他に
千引きの石・汐の声・ネジの叫び の3篇が収録されています。
この中では ネジの叫び が一番古くて1971年7月 月刊りぼん が初出です。みんな怖いです。でもねー、一番怖いのはなんたって人間ですよね。山岸作品にも女の業のすんごいのがいっぱいありますもの。このお人形さんだって、人形そのものではなくて、人間の怨念が乗り移っているわけですから。
今 市子氏の 「百鬼夜行抄」 にも似たようなエピソードありましたね。昔は子供と一緒にお人形をお供えしたのでしょう。この間うちの猫が死んだ時には、木綿製品しか入れられなかったので、私と叔母のハンカチを入れてあげましたけど。
ええ、私の いちまさん は、誰も引っ張っていかないように、私と一緒に燃やしてもらおうと思ってます。多分、100まで生きるであろう私には、身内は残っていないと思うので、他人様に迷惑かけたらいけないもんねー。
2006年 ネムキ9月号増刊 買いましたか? 「百鬼~」 の新作書き下ろし+自選作品9編をカラー再現して載せてます。私は文庫しかもっていないので喜んで買っちゃいました。
では、全身を。山岸 凉子 「私の人形は良い人形」のコミック付きで。
お話の内容から、暗~く写しましたが、本当はもっと可愛いんですよ。この市松人形さんは、今から50年以上昔、私の姉達に1体づつ買ったお人形のうちのひとつです。最初は私のものでは有りませんでした。
ハコセコ付きの絢爛豪華な七五三の衣装と、夏用に浴衣と団扇付きの2種類のお衣装持ちでしたが、長い間に浴衣しかなくなってしまって寒そうでした。実家から貰ってきてからもずっとそのまま飾ってました。浅草橋で調べたら、(東京の人形の町です) 衣装だけ作っても、何十万とかかるんですよ。
あるとき姉が、母親の産着を持ってやってきました。大きかったけど、着せ付けて、姉自作の人形用付け帯を着付けたら、まあまあ見られるじゃないですか。袖とか着丈とか全然大きいですけど、そのうち小さく作り直すという事で、このまま飾っています。母親の産着ですから、まあ80年くらい経ってますね。中身も着物も古いので、マジ、夜中歩っていそうです。
貰った時にちゃんと大きな人形屋さんに行って、顔を少し綺麗にぬぐってもらい、不ぞろいに伸びた髪の毛 (本当に伸びるんですよ、人形の髪の毛って) を切りそろえてもらい、すっかり私のものです。50年前の買ってもらえなかった恨み、晴らしました。自分じゃ覚えてないけど。
えーっそれはさて置き、マンガの話。
私の持っているのは文春文庫ビジュアル版というもので、1997年6月5日 第2刷 自選作品集 山岸 凉子のホラーワールドというもの。この中の、表題作 「私の人形は良い人形」個人的に、山岸作品の中で 最怖 なんです。
最初読んだ時、あまりに怖いので、初めて電車の中のざわざわした中で読みました。恥ずかしいなんて言ってられなかった。それから何年も読めなくて、封印してて、やっと2度ほど読み直したかな。昨日もこれを書くのでざっと読みましたが、最初ほどではないものの、やっぱり怖い~。キロッと人形がこっちを向くときなんか、きゃ~~~
戦後すぐの頃、女の子が死んで、お友達の母親が自分の子が引っ張られないように人形をあげて供養してもらおうと思ったら、貰ったうちの家族がもったいないと一緒に供養しなかったので、怨念が残ってしまい・・・・云々かんぬん、時代が変わっても・・・。というお話です。
初出は 「ASUKA」 の1986年3月~5月号、短期連載というのでしょうか。出てきた霊感の強い男の子が曰くありげだったので、他にもシリーズであったのでしょうか ? 私はほかで見たこと無いけど。この文庫には、他に
千引きの石・汐の声・ネジの叫び の3篇が収録されています。
この中では ネジの叫び が一番古くて1971年7月 月刊りぼん が初出です。みんな怖いです。でもねー、一番怖いのはなんたって人間ですよね。山岸作品にも女の業のすんごいのがいっぱいありますもの。このお人形さんだって、人形そのものではなくて、人間の怨念が乗り移っているわけですから。
今 市子氏の 「百鬼夜行抄」 にも似たようなエピソードありましたね。昔は子供と一緒にお人形をお供えしたのでしょう。この間うちの猫が死んだ時には、木綿製品しか入れられなかったので、私と叔母のハンカチを入れてあげましたけど。
ええ、私の いちまさん は、誰も引っ張っていかないように、私と一緒に燃やしてもらおうと思ってます。多分、100まで生きるであろう私には、身内は残っていないと思うので、他人様に迷惑かけたらいけないもんねー。
2006年 ネムキ9月号増刊 買いましたか? 「百鬼~」 の新作書き下ろし+自選作品9編をカラー再現して載せてます。私は文庫しかもっていないので喜んで買っちゃいました。
トミーさんって「勇気」ある~っ!
私、自分の家に市松人形があったら、絶対に、絶対に、山岸涼子「私の人形は良い人形」なんて読みません!
怖すぎですって…。
この撮影をした日に眠れましたか?
亜実ニャンは「フォ~」っと叫んではいませんでしたか?
ウチのゴエモンは以前、ホラー番組の頭から最後まで「シャ~」っと叫び続けていたコトがありました(笑)猫はそういうコトのバロメーターに使えますヨ
私が山岸さんの漫画で怖かったのは「鬼」と「天人唐草」と「負の暗示」かな。
人間の奥底に潜むエゴとか欲ものが怖いのよ~
でも霊的なものも怖い・・・
どさちにしても怖がりの私です
ホラーなTVは絶対見れないの(「リング」とか「らせん」とかもってのほか・汗)
最後が・・・・・怖いです。
本物のお人形、迫力ありますね。
少し悲しげな表情が
何とも言えないです・・・
実はわたし市松人形大好きで、一度京都に行ったとき買おうと思ったんですがあまりの高さにビックリ。
あきらめました。
でもそれから後、結婚祝いに姑から贈られ(嫁節句とやら)たのを娘の部屋に飾ってありますが、「怖いから」とカーテンで隠されてます。
山岸涼子は
りぼんのふろくについてた「ゆうれい談」が怖くて好きでしたよー。
その昔は貸し本屋で梅図かずおせんせいの「ミイラ先生」「ヘビ少女」など読みましたねー。
怖いもの見たさとはまさにこのこと。
山岸先生は絵はシンプルなのに怖かった。
お仏壇のそばに寝てたら豆絞りの手ぬぐいをかぶった人が正座して・・・と言うのが一番怖かったなー。
でも、「青嵐白風」のあとの山本寿美香センセーも怖い。実生活が怖すぎるもん。
富士山のふもとで教祖さましてるんですよね?
あの作品も途中で訳分からなくなったし。
いつ来てもためになる楽しいブログですねー。
わたしはしがない兼業古本屋=ただの本好き。
またおいでください。
ちょっと写真にギョっとしました(^^;)
で、あ~、「私の人形は、、、」なのね、と。
私はこの作品は正直なところ「?」でした。
当時ASUKAを買っておりましたので、毎号楽しみにしていたのですが、ちょっと無理やりな感じを受けたもので、、、
個人的に山岸作品で恐ろしかったのは「汐の声」がダントツです。今でもコワイですね。でも読みますけど(*^m^*)
でも、ぱふりんさん(はじめまして♪)と同じく
わたしも、汐の声のほうが怖いかなぁ。
今はユーレイとかよりも人間の奥底にある
狂気 見たいなものが怖いです。
だから山岸作品で怖いのは
たれぞ~さんと全く同じかな?
鬼、負の暗示、天人唐草 見たいな感じですね。
夜叉御前 とかも!
メディアのおかーさんみたいな人も怖い…。です。
>猫はそういうコトのバロメーターに使えますヨ
はい、私は亜美をそういう用で使役する事あります。なに、お風呂場にちょっと嫌な気が有る時、脱衣所に待機してもらうとか、その程度です。十分、怖い ?
>ゴエモンは以前、ホラー番組の頭から最後まで「シャ~」っと叫び続けていたコトがありました
私には、そちらの方が怖い。TVなのになんで判るの ?
たれぞ~様
私も「鬼」と「天人唐草」と「負の暗示」怖かったです。「負の暗示」は最近読んだのですが、これが実話ってのが又怖い。昔、横溝小説 (八墓村でしたっけ) にもなりましたが、事実は小説よりってところでしょうか。
「天人唐草」は、実はこういう人、まだいるんじゃないか、と思いますね。知り合いでパパ大好きで世間知らずな人、知ってます。
私も「リング」とか「らせん」とかもってのほかです。怖がりです。信じられない ?
晴美様
そう、最後、余韻というより予感というか、まだ続くのって感じで怖かったです。
この市松さん、寂しげですか ? 光の当たり具合が良かったのか、(悪かったのか) 本当はもっと可愛いんですよ。
ざしきブタ様
わー、すみません、お嬢さんを怖がらせてって、お宅にもあるじゃないですか。
京都のお人形屋さんて、四条近くの田中屋さんですか ? あそこは市松人形好きならナーン時間でもいられますよね。実は私も大好きで、あそこも目的のひとつとして京都へ行ったことあります。でもねいいものはお高いですよね。私も目の保養をしただけです。(泣)
>豆絞りの手ぬぐいをかぶった人が正座して・・・
あれ、私も本当のことなんだーというのがひしひしと感じられて、怖かったー。
山本寿美香センセー、そんなことになっているんですか ? あっちの世界に行かれたのね。本人がお幸せならそれでいいのですが。
いらっしゃいませ~。のっけからギョッとさせてしまってすみません。
セキサジというお名前を使っていらっしゃるとは、よほどの 「銀の三角」 好きとお見受けしました。嬉しいです。皆で布教活動に邁進しましょう !
「汐の声」評判良いですね。私は 「私の人形~」 の方を先に読んでしまったせいか、そうでもなかったです。感じ方は人それぞれですね。
short様
おっまたまた 「汐の声」 、もう一度読んでみようかな。平家の亡霊がっていうお話でしたよね ? 違ったかな、調べよう。
夜叉御前、私も印象強いです。あの母親はお・ん・な を感じてひぇ~です。
後、山岸作品で怖かったのは、郊外に移り住んだ家に鬼が度々出て、少女を怖がらすけど、それは実の母親でっていう話、最後の惨劇は何 ! それから 「狐付き」 という題だったか、中途半端で釈然としなかったけど、妙に印象に残っててというのもあります。
皆さん山岸ホラー好きが多そうだから、又なにか書こうかな。
「ネジの叫び」「ゆうれい談」うわぁ~当時の恐怖が蘇ってきましたーー!
怖くて怖くて、ページの端っこを恐る恐るつまんで読んでました。
「ゆうれい談」は全部実話だと思い、封印してましたー。
「恐怖の甘いもの一家」も怖かったですね…ナンテ^^