この2週間で、東東京ノード大会、神奈川・西東京ノード大会、千葉ノード大会を巡ってきました。
それぞれのノード大会で素晴らしいロボットがありました。
今回の素晴らしいというのは、「成績が」ではありません。
別の記事でも書きましたが、神奈川・西東京ノード大会のサレジオ高専のチーム、東東京ノード大会の産技高専のチーム・・・
千葉ノード大会は、規模も小さく、レスキューはプラセカを合わせても7チームしか参加していません。しかし、その中にも素晴らしいロボットがありました。
東東京ノード大会のZ80を使った、「密林Ver0.2」や、メカナムホイールとファンで被災者を吸引する「ROK」にもビックリしましたが・・・千葉ノード大会では、それを越えるインパクトがありました。
チーム「きるひほっふ」
ロボットは、いつもの「しぶまく音」をふりまいて動く、ごく普通の自作機ですが・・・
上についている、ボールは何!?
これが、被災者を救出するための新兵器! なんだそうです。
彼らが考えたのは、単に競技として缶を持ち上げて台に置く・・・ということではなく
被災者を発見し、被災者をやさしく安全に持ち上げ、避難場所に移動するにはどうしたら良いか!?
その回答が、このユニバーサルグリッパーというもの(なんだそうです)
このボールの中には、特殊な液体が入っていて、缶の上にかぶせると、(液体なので)缶を包みます。そこで、中の空気を抜くと、缶を包んだまま中の液体が硬化します。そのままグリッパーを持ち上げると、缶も持ち上がります・・・
こういう仕組みなんだそうです。
ユニバーサルグリッパーを動かすサーボと真空ポンプが装備されていました。
結果的には、被災者の発見まではできませんでしたが・・・被災者をやさしく安全に救助する方法を、真面目に考えたチームに拍手を送りたいです。
競技が終わった後に、エキシビジョンとして、ユニバーサルグリッパーでの被災者救出のデモンストレーションをやってくれました。
いやっ~、本当に素晴らしいと思います。
で、もう一つ・・・
レスキューBのロボットを見せてもらいました。
千葉ノード大会では、レスキューBの競技は無かったのですが・・・
チーム「しーぼーぐ」
これまで、渋幕から参加するレスキューBのロボットは、マイクロマウスの技術を使った、ロボットでした。昨年の「しーぼーぐ」も、そんなロボットで・・・壁との距離を一定に保って、レールの上を進むようにスムースに進むロボットが脅威でした。
しかし、今年は・・・
えっ、これ四足歩行!?
どうしたの、競技の結果を捨てて、アイディア勝負にしたの!?
いえいえ、そんなことはありません。
まじめに、レスキューBの競技を考えて、作ったロボットなんだそうです。
ここで、あんまりネタばらししてしまうのも何ですが・・・これを見たインパクトがあまりにも強かったので・・・
駆動系としては、多足歩行ではなく、2足歩行になると思います。まあ、2足というと人型ロボットを想像しますが、単に接地する部分が2種類だから2足歩行です。
一番説明しやすいのが、何年か前の高専ロボコンの小山高専の「イロハライナー」と似てると思います。
さらに、接地部分を、自由に回転することができるので、直進や90度回転だけでなく、微妙な進行方向の調整ができます。
勿論、被災者を検知する温度センサーも装備しています。
ところで、これで、傾斜路の上り下りができるの!?
私もそれが心配でした・・・でも大丈夫!!
ちゃんと、25度の傾斜路の上り下りができました。
まあ、タイヤ駆動やクローラ駆動に比べると・・・ちょっと遅いかもしれませんが・・・
これは、脅威なんじゃないでしょうか!?
2014年ルールだから、何もしなくていいや、と言っている某チームは大丈夫なんでしょうか(笑)
とにかく・・・千葉ノードには、いろいろなサプライズがあって、楽しいです。