もう、関東ブロック大会のレスキューBで一番注目を浴びたロボットです。
レスキューロボットと言えば・・・ふつうは、車輪やクローラーで駆動します。
でも、これはそういったものが付いていません。
歩いて、進みます。
かって、同じ学校の先輩が4足歩行をするロボットでレスキューBに参加したことがあるので・・・その流れかと・・・
その時は、確かに「イロモノ」っぽいところがあったのですが・・・(笑)
でも、このロボットは、イロモノとかではなく、真面目に研究した結果なのだとか・・・
レスキューBのロボットなので、勿論、迷路抜け、被災者の発見、レスキューキットの配布が可能です。
渋幕のロボットらしく・・・完全な自作機です。
ロボットは、駆動用のモーターは1つしか搭載していません。
つまり、真っ直ぐにしか進めません。
で、それで、どうやって迷路を抜けるかというと・・・
ロボット全体を回転させるサーボが搭載されています。
つまり、直進、回転、直進、回転・・・を繰り返します。
回転は90度回転だけでなく、ちょっとだけ回転もできるので・・・
壁に近づきすぎれば、ちょっとだけ離れる(方向にする)が可能です。
いやぁ、よく考えられてます。
ロボットの頭脳ともいうべきコントローラーはdsPICです。
センサーは、壁を検知するPSD(いわゆるシャープセンサー)が4つ、床の色を検知するフォトリフレクタ、そして温度センサーは(どこぞで見たことのある)高性能な赤外線温度センサーを左右に装備しています。
これらのセンサーで、壁を検知して、迷路を抜け・・・
被災者を発見し、レスキューキットを配っていました。
ただし・・・やっぱり移動が遅いです。
それから・・・傾斜路が登れません。
でも、瓦礫(楊枝や竹ひご、バンプなど)の影響は少ないようです。
(関東ブロック大会では、そういうのを使わなかったので、彼らにとっては有利ではなかった・・・)
千葉ノード大会の時に、デモを見せてもらった時には、傾斜路も登れたのですが・・・レスキューキットを取り付けたら、バランス的にちょっと・・・ということらしいです。
(あんなに立派な金属のキットストッカーを搭載するから・・・)
ですので、関東ブロック大会では、傾斜路を検知したら、そちらには進まない、という作戦だったようです。(つまり、とりあえず1階のフロアを頑張る)
基本的には右手法だったようですが、ちゃんと黒タイルや銀タイルの位置を覚えているそうです。
とにかく、ただ動くだけで、こんなに面白いレスキューロボットは初めてですねぇ。
まっすぐ進む・・・
回転する・・・
それぞれが、とってもかわいく、それでいて機能的です。
とにかく、突拍子もないことを考える人が居るもんですね。
それでいて、温度センサー以外は特殊な部品も使っていないのだから、さらに凄いです。
う~ん、これは、是非、全世界のみんなにも見て欲しいですねぇ。