ひさびさの桂離宮はいつもの9時にして自転車(8km 修学院離宮より近い)で五条通を走ったが、裏道(松原通など)の方が段差はないため快適。30分かからず到着。錦秋のためか当日券の行列が長い。
案内は藤沢さんで12人。生憎、新御殿が杮葺きの工事中、段階的に古書院まで工事し、1年半ほどかかるとの予定とのこと。
御幸門は茅葺を葺き替え済み。なるほど新しい。お腰掛の前を覆う蘇鉄は冬ごもり作業中で面白い。手前の苔は再生していた。
風もなく、水鏡の景色と紺碧の空がきれいだ。のんびりする。
卍亭あたりの紅葉に風情があった。松琴亭の流れ手水にも紅葉が映り込む。
蛍谷への小路は相変わらず苔が流れている。水蛍灯籠の苔も減っていた。2年間の夏と豪雨を思う。桂離宮も拝観が多くなり、飛び石以外を歩く、走るなどの不注意な客が多かったこと、夏の猛暑と豪雨があったことで苔が荒れた。( https://www.kunaicho.go.jp/event/kyotonenpo/pdf/r01/1-14.pdf )そのため、本日は飛び石の両側に「魚子(ななこ)垣」(細く薄い竹を半円形に曲げ波状に地面に差し込んだ垣根)が多く配され、ちょっと興ざめな感じもした。
賞花亭からは愛宕山がくっきり。こんなに透明な空は初めてだ。青空に、古書院の金色の懸魚が映える。関東から来られたご夫婦の写真をお撮りする。
桂駅から20分歩くことを思えば自転車で来るのも良いと思った。桂川沿いに走り愛宕山を望むと春の絵はどこにしようかと考える