都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

最近のミステリ、寝る前に楽しめるのが良い

2022-02-10 02:40:15 | 趣味

 最近ミステリで好みのが少ない。特に、千街 晶之( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E8%A1%97%E6%99%B6%E4%B9%8B )は本格ミステリ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E6%B4%BE%E6%8E%A8%E7%90%86%E5%B0%8F%E8%AA%AC )を好むが、週刊文春での推薦本など読んで面白くない、または楽しくないと感じる。実験的かマニア向けのものが多い。本格ミステリにも、変な館や仕掛けがこめられたものが多いが、建築士として見ると不可能建築や法規違反(2方向避難、避難距離・重複距離、採光、通風、構造問題など)が多い。本格ミステリとは、作者が想定した仕掛け(奇想というらしいが)の中を条件としたミステリのことかと思う。「名探偵の掟」にて東野圭吾が新本格ミステリを嗤っているのもむべなるかな。

 さらに、メタ・ミステリや作中作、時点の入れ替え、視点の入れ替えなど、読んでいて頭が痛くなる。しかも、人物表がないのが多い。一番嫌なのが叙述ミステリ、引っ掛け文章問題(間違っているものに×をつけましょう:正答に○をつけると減点か零点)かと思う。

 悲惨なDV、虐待、幼児売春・売買、麻薬、自殺、虐殺(以上は北欧ものに多い)などを扱うものも多く、読んでいて暗くなる。

 さらに、最近は北欧のミステリが未発掘として多いが、全体に暗く悪夢のように感じる。新たな時代設定や空間として、明治期や(当時の)西洋などのミステリもあるが、歴史小説なのか推理なのか楽しみ方が分からないのも多い。

 愛好する、コン・ゲームなど英知と機転を使い、鮮やかに欺すミステリが殆どない。「シャドー81」、「ゼロクーポンを買い戻せ」、「摩天楼の身代金」等は未だに名作だと思う。

 単純に楽しい、逢坂剛(お茶の水分署は秀逸、百舌、禿鷹も)や黒川博行(とにかく笑える)、大沢在昌(新宿鮫が未だに続く)や宮部みゆき(火車は名作)あたりの分かり易いのが好み。寝る前に読み始め、気が付いたら夜中の2時になっていたと思うようなミステリが一番だ。

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