先日、コロナ関連のゼロゼロ融資は55兆円と書いた( https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/12ea41c49866e747164cbf58ccdff0ad )が、追報にて42兆円( https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80169950V10C22A2EE9000/ )となっている。55兆円融資のうち、42兆円がゼロゼロ融資であり、その他は金利か担保金利があるということのようだ。元本返済は始まっているというが、国家予算(108兆円)の4割にあたるB/S(資産:資金繰り)の援助だ。倒産による損金処理による銀行赤字などGDP低下を防いでいるとしか思えない。
コロナ協力金や支援金は21年度補正予算に9兆円とある( https://www.tokyo-np.co.jp/article/144989 )。これはP/L(営業赤字:営業補助)のフローの資金だが、このほかの期間も支出があるはずだ。また、10万円の給付などもあった。つまりは、GDPの上積みを政府赤字で補填する見せかけだ。
方や、日銀は低金利による円安と、コスト・プッシュ・インフレの到来があるのに、国債の指値買い入れを開始し低金利と日銀資産の膨張を図っている。この低金利維持がないと、バブルの株価・不動産価格・投機が縮小するのを嫌っているのだろう
今の経済は、政府赤字と日銀の資産膨張という泥船に乗っているようなものだ。株と不動産はインフレ・ヘッジになるがいかんせん高すぎる。高金利になり価格暴落の後、ゆっくり買うのが得策だ。一部銀行の定期預金金利も上がってきた。