テーマは震災復興のまち 神戸市新長田駅南地区にぎわい創出ワークショップ。新長田の新長田合同庁舎1階で4つのグループ発表が開催( http://www.cpij-kansai.jp/contents/committee/detail.cgi?id=338 )
三宮からモトコーを歩く、改修された3のあたりは中庭やきれいな通路にあり、JR東の高架下利用に似ている。神戸まで歩いて、新長田へ。2時間ほど街を見る。
新長田の神戸西部耕地整理事業地区( https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/50/3/50_780/_pdf )は60間(109m角)の街区とある。これを細分化しているが、新長田の再開発ではスーパー・ブロックとしている( https://www.city.kobe.lg.jp/a13150/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/redevelop/kobe-kh/susume/nagata/index.html )周辺の細街路(縦横の基準がなくバラバラだが細分化されている)の街並みとスケールが合致しない。( https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92653-0042+%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%B8%82%E9%95%B7%E7%94%B0%E5%8C%BA%E4%BA%8C%E8%91%89%E7%94%BA%EF%BC%93%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%98%E2%88%92%EF%BC%95/@34.6535912,135.1461812,381m/data=!3m1!1e3!4m12!1m6!3m5!1s0x0:0x2201d669e8160c3!2z5paw6ZW355Sw6aeF!8m2!3d34.6576922!4d135.1454655!3m4!1s0x60008f8810ad511b:0x3ca40e8d5aff48a4!8m2!3d34.654103!4d135.1500592 )
この再開発の建物の大きさはグラン・フロント大阪に匹敵する。( https://www.google.com/maps/place/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E9%A7%85/@34.7050755,135.4945701,379m/data=!3m1!1e3!4m5!3m4!1s0x0:0x1baec822e859c84a!8m2!3d34.7024854!4d135.4959506 )つまりは、周辺に合わせるには、建物の細分化や通り抜け通路の確保、緑地の整備が必要だ。セイム・スケールマップは拙著参照( https://drive.google.com/file/d/11iQaW8FH0qO1tCP6tYxbuMx0s0OGYxL4/view )
また、再開発の間に挟まれたアーケードの大正筋商店街も12m程度の幅員があり広すぎる。心斎橋筋商店街でも6m(もとは3間(6尺5寸×3))であり、間延びしている。ショッピングセンターでも、海遊館にてフェスティバル・マーケット・プレイスのラウス子会社Enterpriseの知見では、通路は10ft(3m)が基本(観光の賑わい商業だから https://www.ura.gov.sg/Corporate/Guidelines/Development-Control/Non-Residential/Commercial/Retail-Units )、ショッピングセンターにしても、最近では両側店舗では6mが基準( https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2021.631531/full )となっている。この1階通路の間延びと駐輪、店舗の張り出しは広すぎる幅員にある。心理学的にもボディ・ヒートを生みにくい( https://en.wikipedia.org/wiki/Edward_T._Hall https://vle.upm.edu.ph/pluginfile.php/171392/mod_resource/content/1/04%20HALL_The%20Hidden%20Dimension.pdf )
ということは、道の真ん中にカート・ショップ(ラウスの第一号の開発1976年 Fanuil Hall Market Placeで発明 P145 左上参照 https://drive.google.com/file/d/11iQaW8FH0qO1tCP6tYxbuMx0s0OGYxL4/view )などの誘致が良いかと思う。
さらに、2階の通路は、歩車分離のため土地区画整理型の大型跡地開発の「お作法」となったが、ハーバーランドやOBPでも利用が少なく、平面交通志向がある。緑のある道を歩く方が楽しい。トロントなどの寒冷地では覆われた通路のネットワークがあるが、大阪のアーケード(南北が多い)は夏の日射対策と対照的だ。
2階や地下の動線利用が少ないのは、分かりにくいのと、もともと通過交通量が少ないエリアに作ったからだ。デッキの利用促進をやるなら学生提案にあった2号線と駅までつなげるべきだ。
住宅利用の提案もあったが、住宅は採光の要件( https://www.iny.jp/regulation/cnstreg4.html )などがあり2階利用は難しいかもしれない。また、提案の多いフレキシブル・オフィス(サービス・オフィス(内装完備)とコワーキング(We Workなど)の2種類がある)は、人の集まる三宮や大阪が好適だ。というのも場所ではなく、情報を持った人間との「交流」の側面もあるからだ。
学生が「アンタらだけの街ちゃうでー!!」とおばちゃんに言われたのは大型開発に対しての怨嗟なのかもしれない。
地べたに親密なコミュニティに住んでいた長屋住まいの方が、大型箱もの(下駄ばき住宅)を見るとそう思うと感じる。
この再開発はスラム・クリアランスの失敗事例のPruitt–Igoe( https://en.wikipedia.org/wiki/Pruitt%E2%80%93Igoe )広い敷地とタワーの組み合わせを思い出す。
当方なら大きな建物の細分化として、通路の設置や施設内のややこしい斜めの動線の撤去を行う。これと同じく、失敗したのが、新神戸オリエンタルホテルの下の商業がある。複雑な動線で街づくりを狙ったが廃墟になった。(T工務店設計施工だが。。。)
商業は下駄ばきの下に置くと、高いDHC料金や空調の複雑さを生む。用途ごとに分棟・連立し、商業は独立としフェスティバル・マーケット・プレイスのような安普請(天井カセットとロスナイ空調)にして20年で建て替えるくらいのが、現在の「横丁」となり面白いと思う。分棟のリスクとリターンなどの試算は2003年に論文にまとめた( http://www.eonet.ne.jp/~n7ohshima/TosinkoushinPro.pdf )
1万4千歩、約2時間の帰洛に疲れたが得るものが多かった
余談:またも孫の風邪で不調、あかんな