朝の8時前からハイ・ラインに行く。ミッド・タウンから地下鉄に初めて乗るが安全で清潔、しかし高い。$10の回数券がすぐなくなる。駅舎開発で有名なペン・ステーションから歩く。前には立派な郵便局、鉄道と郵便の関連を感じた。
ハイ・ラインは貨物輸送線だった高架鉄道路線の再利用。1960年代というからモータリゼーション最盛期の頃、反対に鉄道は利用が低下したようだ。
まだ北部が建設中だが、土曜の朝のためかジョギングが多かった。ゆったり歩ける歩行者空間とベンチの集合体で、周辺開発を誘発しているようだ。2km程快適に散歩。南側の終点に見つけたBubby’sというイタリアンのカフェがあり入る。美味しいコーヒー、ハム、卵、じゃが芋と葱の炒めもの(旨いが塩っぱい)に自家製のバターとジャムが秀逸。楽しんで$60は高いがこのあたりでは当たり前か。(前田珈琲なら三分の一かな)アメリカは塩と脂とじゃが芋だ。他の方はベーコン、パン・ケーキやエッグ・ベネディクトが多かった。(帰国後調べると 日本にも展開 http://bubbys.jp/concept.html M・R・Sが運営、日本の方が安い)
地下鉄で911 Memorial ワールド・トレード・センターへ。2棟のタワーの跡地が池になり、デッキの石に亡くなった方々の名前が刻まれている。近くに検索画面もあり日本語も使えるのは日本企業の方もいらしたからだろう。2つの池の回りに開発が進む。槙文彦設計のビルが端正。NYPDは警戒している。ビールの外側も侵入ゲートやボラードがあり、車テロ対策がある。愚妻は「生きるということの尊さを知った」と強い印象だったようだ。
ソーホーまで市役所など見て歩く、楽しい。Woolworthビル( http://en.wikipedia.org/wiki/Woolworth_Building )の荘厳さに愚妻が感動。昔はデパートが先端だったと感じた。なお、このビルはジェフリー・ディーヴァーのミステリにも登場していたはず。ソーホーは昔のスタート・アップも大御所になったようで青山に似ている街並み。愚妻はケイト・スペードでお目当てのバッグを物色、良いのがあったようでご満悦。
今度は、SANAA設計のThe New Museumに入る。映像作品が多い。外観は箱を積み重ねたようで単純、外装はいつもの網目。まあまあ。周りは殆どチャイナ・タウン化していて漢字の家具関連の看板が多い。
急に暑くなり飲み物などWhole Foods Marketで買う。ディスプレイやテーマ毎(インド、中華、サラダなど)で組み合わせるお惣菜ワゴンなど洒落ている。やっと暑くなって、歩きながら飲むレッド・オレンジのジュースが旨い。レジは複数の色に分けた列を順番に呼ぶという独特の形式。(英語がわからないとつらいだろう)バッグが安いのでお土産に。ボストン時代に良く食べた、Macintosh という赤いリンゴがあり一個購う。
Reubenで有名なKatz’s Deliへ愚妻を前で待たせて、単身乗り込む。外まで並んでいる。仕切りの方の指示で誘導があり内側でも作り手数人の前にそれぞれ列が。持ち帰りでルーベンは$22.05で、注文の後、コーンド・ビーフの試食もあるが塩っぱく脂っぽい。支払いは受付時に渡される小さなカードに書かれ出口の前で現金支払い。前で待っていた愚妻によると、出てくる方すべてが上気して汗だくで「あれはすごいぜ、腹いっぱいだ!」との感想。ヨーロッパ系の観光客が多く、アジア系は少ないとのこと。男気のお店で、大盛りで有名な永福町の大勝軒に更にチャーシューとメンマ大盛り追加みたいな感じだ。
呆れるほど部厚いコーンド・ビーフにチーズとザワー・クラウト、パンがひっついている構成。別に3つに切った浅漬けと古漬けの胡瓜ピクルズを1本ずつもれなく付く。持つと重い。(2,500円のサンドイッチと思えばそれぐらいの重さ)
帰りは地下鉄を乗り間違えて、R-Canalで乗り換え、無事ホテルに一休みで14時。ついでにミュージカルのChicagoを日曜の晩予約。二人で$350と高い。ボストンと違い、ニュー・ヨークは消費の街だ。足の裏、ふくらはぎが悲鳴を上げている。
お腹が空いて、念願のルーベンを半分食べるがもてあます。うまいがほんとに脂っこい、合いの手にピクルズがないと無理だ。とてもひとつは食べきれない。店ではフライド・ポテトと食べていた方も多かったが一日分のカロリーはあるだろう。愚妻は残り半分の半分を食べるのが精一杯。但しピクルズは両方ともお気に入りだった。
愚妻はお土産が入らないと旅行バッグを買いに出る。一眠りして美術館に行こう。(国際線は一人2つのスーツ・ケースが可能)
コロンブス・サークルまで歩いて、地下鉄に。Citi Bankの近くに名前を引っ掛けたCiti Bikeというレンタル・バイクが路上にある。、タイムズ・スクエアとコロンブス・サークル間には自転車レーンも完備しているのには驚いた。ボストンのウォーターフロントやブリュッセルにも同じようなラック管理のレンタル・システムがあった。どれもシマノの内装3段とブレーキがついていた。
愚妻の楽しみで47丁目のZavar’sで買物。ロゴの入った小物が楽しい。実用品やジャムなどを買う。
18時過ぎに、高級住宅地を歩いてCentral Parkを横切り、MET(メトロポリタン美術館)に歩くが、道をどこかで間違えて延々と歩きもとのコロンブス・サークルまで戻ってしまう。中に地図が少ないのと思い込んだのが致命傷だった。19時過ぎまで1時間のぶらぶら歩きは、綺麗な景色が楽しめた。一休みしてジェラートで休憩。
Central Parkでは自転車と歩道を分け信号までつけているのは流石だ。ローディ(Racer)が多い。池の風景とかを楽しめたためこれはこれで良かった。夫婦で足が限界。METにタクシーを飛ばしても1時間しか楽しめないため、とりあえずホテルまで戻る。
明日の活動のために足をマッサージして休養。