みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

朝の虹

2017-08-13 | そこらへん

1週間ほど前、生まれて初めて朝のを見ました





これまでにも時々おんぼろデジカメのピンボケ虹をアップしていますが、南向きベランダからなので必ず右下がりの虹でした。夕立なんて言葉があるように、午後遅くに通り雨があって、東側上空の水滴がプリズムとなって西日の光を7色に分解し、虹が発生する、ということが多いのだろうと思います。
午前中に通り雨があって西空に虹が現れるとき、南にむかって立っていれば、当然左下がりの虹が見えます。
完全半円の虹なら左右に「接地点」がありますが、都会で見える「部分虹」では、どうしても「片下がり」になります。


 今日の蛇足

その1)異常気象は21世紀において人間の健康を害する最大の要因のひとつ

と言う記事が8月11日付けNZZにありました。これは欧州委員会の研究者チームによる研究結果です。
これによると、1981年から2010年までの間、異常気象によるヨーロッパの死者数は年平均約3000人でした。今後なんら有効な対策を実施しなければ、2041年から2070年までの異常気象による年平均死者数は4万8000人から18万人、更に2071年から2100年までの年平均は8万1000人から24万人になると予測されています。異常気象の中でも特に群を抜いて最も危険なのが猛暑で、異常気象による死者の99%が猛暑で命を落とすと見られています。
南欧では、殆ど全ての住民が毎年1度は異常気象による災害に遭遇し、中欧では住民の64%、北欧では住民の36%が被災者になるとのことです。

確かに、マイナス60度でも南極観測基地は冬を乗り越えますが、夏に40度50度などが恒常化した場合、冷房に恐るべき電力量が必要か、あるいは、それでも対応しきれなくなるのでは、と不安になります。

異常気象による死者増大予測についてはこちらをご覧ください

発表された研究論文の英文はこちら


その2)殺虫剤汚染の卵が15ヵ国以上に登場、回収中ですが、まだ完全に収まったわけではありません。

ベルギーの会社が、ごく普通のシラミ取りにフィプロニルを混ぜました。フィプロニルは、畜産・養鶏など食品関連部門では使用が禁止されています。ところが、この製品を大量に買い付けたオランダの会社が農業従事者に幅広く販売し、結果としてフィプロニルの混ざった鶏卵が大量に産み出されました。卵は、卵として買われて家庭でゆで卵やオムレツその他になるだけではありません。そのまま、あるいは液状卵、その他の加工品として食品メーカーに大量に卸され、ケーキ、クッキー、プリン、マヨネーズその他多種多様な製品として小売市場に広がります。1999年にダイオキシン騒動を体験したベルギーは、当時、独自の公的機関を設立していました。しかし、フィプロニルが鶏卵に混ざりこんだのはオランダでの出来事で、オランダの関連機関が、フィプロニル混入を確認したにもかかわらず、ベルギーに知らせなかったのです。その間に事態はどんどん進行(悪化)していきました。しかもオランダは世界で最も重要な鶏卵(と製品)輸出国のひとつ。まだ地域的にコトが発覚した段階で即座に抜本的な措置をとればよかったのですが、みんな「どうにかなる」とウヤムヤにしていたのでしょう。養鶏場でも、フィプロニルの影響が消えるまでの6週間、100万羽に上るニワトリに「ただ飯」を与えるなんてことは考えられなかったのです。こうして汚染卵と製品は、どんどん「拡散」していきました。

なぜ発覚したかと言うと・・・ベルギーのある企業が自己管理の一環として、ドイツの試験機関に検査を依頼したからなのです。

以上の内容も、8月7日付けNZZの記事です。

でも、卵そのものの場合1日に7個以上食べないとフィプロニルの「効果」は現れないということで、実際に何らかの症状に苦しむ被害者が出るとは考えられないですが、小さな何でもないような発端が、グズグズするうちに国際的な大スキャンダルに発展すると言う典型例のように思います。

欧州汚染卵騒動についてはこちら
ここでは10ヵ国となっていますが、その後更に「拡散」15ヵ国以上になっています





春の蔦

2017-05-13 | そこらへん

ここのところ恒例ご無沙汰でございます


ちょっと日当たりの悪い壁面で蔦の緑が成長中











昨年秋の様子:壁の蔦


 今日の蛇足:すわすちか

先週の日本の新聞HPに、嫌がらせらしい落書きという記事がありました。
写真を見ると「お寺マーク」である卍がスプレー落書きしてあるようです。

ヨーロッパではネオナチによるハーケンクロイツの落書き事件は時々あります。
この記事の落書きはハーケンクロイツではなく卍(まんじ)です。
もしナチス信奉者の落書きであれば、ハーケンクロイツと卍の区別がつかないということはないと思います。本当に、いいかげんな単なる嫌がらせなのでしょう。


この図形はスワスチカSwastikaと呼ばれ、古くから宗教的に用いられています。

日本では一般的にマンジと呼ばれますね→日本語ウィキの卍

スワスチカの悪用の例がハーケンクロイツです。


      


もう少し「ゴタ・まばら」が続きますがたまーに覗いてくださいませ でも乞無期待






しゅぺーる

2017-05-09 | そこらへん

またまた御無沙汰いたしまして・・・


ウィーンの最も伝統的なカフェ・シュペール。今回は外側だけ(ウィキ・フリー画像)


左がグンペンドルファー・シュトラーセ、右がレハールガッセ

上の階は事務所や住居です


入り口

夏には上の写真右にシャニガルテン(カフェテラス)が登場


グンペンドルファー・シュトラーセという通りの名前は、この辺りが以前はグンペンドルフという村だったからです。

シュペールはウィーンでは有名ですが、観光客はあまり来ないので、ウィキでもドイツ語のほか英語スウェーデン語があるだけです。

そのうち中も紹介する予定・・・


 今日の蛇足:一息ついたヨーロッパ

フランス大統領選の決選投票は、EUを支持する無党派リベラルのマクロンが、EU敵視の極右・国民戦線のル・ペンの2倍の票を獲得、次期大統領となりましたので、EU関係者はじめ多くのヨーロッパ人がホッと一息ついたと思います。が、これで安泰というわけではありません。

オーストリアの大統領選挙と同じく、フランスでも、二大政党のはずの共和党と社会党の候補が決選投票に残れないといういう、既成政党凋落の傾向が明確でした(オーストリアでは国民党と社会民主党)。更にリベラルな都市部、極右に流されやすい農村部という図式もオーストリアの場合と同じで、パリでのマクロン支持率は90%に上りました。

「めっくぽむ」記事の蛇足で、フランス大統領の決選投票を「ペストとコレラの間の選択」と言う有権者の声を紹介しましたが、その数日後のラジオ報道で、メランション候補の発言であることを知りました。メランションは社会党から分離した左翼党の党首で、一般的に極左と評価されています。極左の位置から見れば、極右も中道も等しく「邪道」になるのでしょう。興味深いのは、メランション投票者の中で決選投票ではル・ペンに投票するという人がいたことです。極左から極右への乗り換え?よく言われる「両極は接近する」ということでしょうか。しかし決選投票の結果からすれば、そういう「乗り換え」は少数派だったようです。

マクロンは2大政党の候補とは違うので、フランス議会の動向がどうなるか、まだ不明確です。つまり、今回の決選投票で全てが解決したというわけではありません。



      


まだ「ゴタ・まばら」が続きます たまーに覗いてみてくだされ でも乞無期待








葉桜と八重桜

2017-04-22 | そこらへん

やっと前々回の続きです


東屋の横から見たところ


どこも緑いっぱい

開花期の長いレンギョウはまだ咲いていました



ちょっと見難いですが下草に青い花が沢山


手前でも奥の方でも咲いているのはモクレン


庭園の一角で満開(を過ぎた?)八重桜



電車で戻ってきた駅の下の植え込みにも八重桜


その下にチューリップ


タンポポと・・・オオイヌノフグリかな?



オオイヌノフグリはドイツ語で「ペルシャの勲章Persischer Ehrenpreis」で、英語のほか主なヨーロッパ言語では「ペルシャのヴェロニカ」です。
何故日本名だけ「奇妙」かと言うと、この花がイヌノフグリに似ているからで、イヌノフグリは牧野富太郎の命名です。

ドイツ語の「ペルシャの勲章」は、アラビア語の「ペルシャの宮廷の花」という名称と関係があるのかないのかは分かりません
いずれにしても、ペルシャに関係があるような・・・

ヴェロニカそのものはギリシャ語に由来し「勝利をもたらす女性」という意味があります→英語ウィキ


 今日の蛇足

ここらへんでも、夏冬同居のような天候が続き、一昨日ウィーンでも雪が降りました(すぐ消えました)。
問題は農産物で、雪や遅霜のためワイン用のブドウに大きな被害が出ているようです


まだゴタゴタ・まばら更新が続きますが、たまーに覗いてやってくださいませ 
でも乞無期待





はざくら

2017-04-15 | そこらへん

遅くなりましたが前回の続きで4月9日の世田谷公園です


悠々と泳ぐ池の鯉


この日は晴れの日曜日で人がいっぱい

こんな「満員」の世田谷公園は初めてでした

ピクニックか何かの撮影か?


緑もスクスク成長中


モクレン満開


まるで初夏の滝

このまま夏になったら40度は軽い?

橋も満員


いつもの桜は見事に葉桜


東屋も「満員」



まだ続きます、ごめん


以前の世田谷公園
夏の庭園
満開の桜
咲き始め
その他略


今日の蛇足

今年の4月15日は聖土曜日です。
キリストさんが処刑されたのが聖金曜日で、日曜日が復活祭の日曜、翌日が復活祭の月曜で祝日。旧暦なので、毎年日が変わります。
キリストさんの誕生日の方は、毎年同じ12月25日で、ちょっと不思議
誕生日の方は世界的に普及していますが、復活の方は、キリスト教国以外には普及していないですね。多分「プレゼント商戦」が無いからでしょう。

復活祭


アメリカが・・・と言うよりトランプ大統領がシリアに続いてアフガニスタンも爆撃しましたね。次は北朝鮮だという報道は一応否定されているようですが、懸念は残ります。随分気軽に爆撃しているように見えます。強硬手段も可能だが、長期的な視野から軽率な行動はとらない、という「大国の節度(世界に対する責任感)」が欠けているようです。世界のあちこちで危険な火がくすぶっている現在、全てが平和的に解決されることを祈りましょう。
平和的に解決する、というのが実は一番難しい道なのですが・・・これしか本当の解決はありません。




八重の頃

2017-04-12 | そこらへん

この春は気温が凸凹で、タンクトップの人が現れたり、冬コートに逆戻りしたり・・・どちらも常軌を逸しています
そのせいか鼻風邪が長引き、定点観測地点(世田谷公園)の桜は、もう咲き終わっただろうと思いつつ、確かめるため出かけました


家の近くでも八重桜満開・・・

・・・ということは普通の桜はもう終わりに違いない

途中の道の街路樹


次の市電に乗り換える市電ターミナル




このターミナルはウィーン大学本館横にあり、上下合わせて10の市電路線が通過、地下鉄駅やバス停もあります。
真ん中の草ぼうぼう空間は、意図的に手を加えず、自然の草原状態にしてあります。小動物の憩いの場となっています


続く・・・



ちょっとゴタゴタで、とびとび更新になるかもしれませんが、たまに覗いてやってくださいませ
でも恒例・・・乞無期待





秋の街角

2016-11-05 | そこらへん

秋の点景です




紅葉/黄葉と言うよりは散る寸前の枯葉です。向こうに見える煙はゴミ焼却所の煙。




右側にはレンタサイクルが並んでいます。




右側の広告塔にモーツァルトの顔が見えます。


以上は以前にも紹介した市内の一角(が3つで三角)です。詳しくは次回から・・・続く  
でも恒例、乞無期待



 今日の蛇足

長年愛読のNZZに、ちょっと不気味な記事がありました

アメリカの大統領選挙で、クリントン陣営はガラス張りだが、トランプ陣営に関してはFBIは一切タッチしようとしない。

FBIは暗にトランプをバックアップしているのでしょうか?



  

MAKあれこれ

2016-10-22 | そこらへん

はるかく」展以外に館内(デザイン部門)をウロウロして見たもの。
説明は読まずに、ただササッと撮っただけなので、勝手な説明です


1)中央列柱ホールに講演会席のようなものが設置されていました


2)キッチンユニット?日本語で言うと「台所屋台」かな?


3)太陽熱調理器


4)どこか古めかしく愛らしい戸棚


5)急ぎ朝用柱

顔を洗ってエスプレッソ飲んで、家を飛び出すのだ

6)園芸用屋台


7)図柄の気に入った大皿


8)縞の大鉢まるで日本の食器みたい


9)シリーズ本の背表紙デザイン


10)同じ模様のタイルと布


11)日本の羽織


12)グーテンベルク印刷のオリジナル(中央のページだけ)

ちょっと感動しました



以前のMAK記事
現代デザインの古典
台所革命
実写MAK
応用美術館




はるかく

2016-10-20 | そこらへん

オーストリア応用美術館MAK)で「春画展」が開催されています。
(10月12日から来年1月29日まで)
タイトルは漢字を訓読みしてみただけです
ロンドンの春画展が大成功だったので、ウィーンにある所蔵品も展示したのかもしれません。
大半が春画ですが、普通の浮世絵や現代のヌード写真(荒木経惟作品)も展示されています。


石川寅治:黒猫

江戸時代の浮世絵や春画と現代の接点といった意味で展示されているのかもしれません

他の作品は鈴木春信菊川英山歌川国麿歌川国貞喜多川歌麿葛飾北斎などです。

この美術館は美術史博物館自然史博物館同様、フラッシュなしなら撮影可。










会場の様子

小雨の平日でしたが、多くの人が見に来ていました


大型・小型のカタログのうち小型の方を買いました


チケット



展示されていた全作品は、多色刷り木版画として美しく、春画も時々ユーモラスです。美術館のHPにもカタログにも「16才未満の鑑賞者には不快感を与える可能性があります」と断り書きがあります。他の国は知りませんがオーストリアでは16才以上は大人扱い(多分他のヨーロッパ諸国も同じ)。そして低年齢者立ち入り禁止ではありません
春画という言葉については「直訳すると『春の絵(フリューリンクスビルダー)』である」と一応説明されていますが、Tsunamiなどと同様Shungaが、そのまま使われています。

面白いことに画像をググる場合、「春画」でググるより「Shunga」でググった方が沢山画像が出てきます


この春画展のスポット広告







壁の蔦

2016-10-18 | そこらへん

場所によりますが、ツタの紅葉も半ば散っています
おんぼろコンデジのピンボケ写真です




















      


 今日の蛇足:30年目のチェルノブイリ


オーストリアの新聞HPに、チェルノブイリの現状が紹介されていました。数年間にわたって構築されていた放射線防止の巨大な覆いが今年中に漸く完成するそうです。ラジオではウクライナの科学者が語っていました。

以前には国による原発の差が強調されていたが、福島第一の事故以来、国による原発の安全度レベル差は意味を成さなくなった。しかもウクライナ東部では今も戦闘が続いていて、別の原発が破壊される恐れもある。原発は国の違いではなく世界的に危険だ。

つまり、当時はウクライナの原発が古くて危険度が高かったという意見もあったわけですが、福島第一のように最も安全度が高いとされる原発でも事故が起こるのだから、世界中どこでも起こりうる、ということなのでしょう。しかも、やっと30年後に大きな覆いが完成するのですが、それで全て解決・以降は絶対安全という保証はありません。
福島第一の場合、まだ5年しか経っておらず、今も問題が起こっています。今後大きな事故が起こらず、オリンピックの年に大地震や原発事故が起こらないよう祈るばかりです。