前回も含め、これまで何回か紹介しているブルク劇場
最近は、
シェークスピアの
喜劇「十二夜」を見ました。これは2回目で、何年も前には、
ロイヤル・シェークスピア・カンパニー(RSC)の公演を見ています。ストーリーそのものが面白いので、著名な劇場の公演がつまらないはずはないのですが、両方とも良い演出だったと思います。今回の演出は、背広など現代の服装による「モダンな」演出。RSCの方は、大げさだという感想もありましたが、豪華な歴史的服装で、西洋歌舞伎の雰囲気でした。
喜劇なのですが、幕切れには、一抹のメランコリーが漂います
この劇のヒロインは、事情があって男装しています。ところが、シェークスピア時代は男の役者が女性を演じたので、男装をしているヒロインは、役者の地で、元に戻ったヒロインは「女形」という、ちょっとスリリングな「からくり」になっています。
シェークスピアと
出雲の阿国が同時代人というのも面白いことです。男装・女装は遥か太古まで遡れると思いますが、
演劇における本格的な男装・女装の元祖はシェークスピアや阿国あたりなのでしょうか
Wikipedia「
十二夜」←ストーリーは、こちらをご覧ください
YouTubeで映画と歌舞伎による公演の予告編を見付けました。
映画予告編(英語)
シェークスピア当時を再現するなら、ルネサンス~バロック風の衣装になるわけですが、この映画は、19世紀後半
ヴィクトリア朝の服装にしてあるようです。
歌舞伎版紹介(日本語)
シェークスピア劇は、日本の歴史劇に置き換えることができます。
黒澤明の「
蜘蛛巣城」「
乱」などが代表例。