2月18日が今年の「
灰の水曜日」でした。この日から
イースター(復活祭)までが
四旬節で、昔は断食期間でした。
もちろん、イスラム教の
ラマダンと同じで、長期間ですから一切何も食べないということではありません。イスラム教の断食は日の出から日没まで絶食ですが、キリスト教の場合は、肉を食べない、美食を避ける、派手な大騒ぎをしない、といった内容。今では実行している人は少ないと思います。
シリア正教会に属する友達は「自分の意思で3日間絶食する」と言っていました。
今の季節を表現する
ブリューゲルの作品
謝肉祭と四旬節の争い
クリスマス前はアドヴェント期間で気分を紛らわし、クリスマスが過ぎたらシルヴェスター(大晦日)で大騒ぎし、その後、謝肉祭(カーニバル=肉よさらば)期間中、舞踏会や仮装パーティーなどで飲んだり喰ったり踊ったりした後、もう何もすることがなくなった「冬枯れ」期間が四旬節に当たります。タテマエとしては、ただ、じっと我慢の期間・・・
天候も今頃は、こんな具合のことが多いのです。
暗い日(春の前)
ということは、もうすぐ春です
上にアップしたブリューゲルの作品は、いずれもウィーンの
美術史博物館にあります