10月15日の近所の様子です。
近くの広場
いつもの教会
10月15日は国会選挙の日:近くの投票所の入り口
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e4/4835bacc3f13992181004369bd8afbb9.jpg)
日本などと同じで学校が投票所になります
命がけで投票に行かなければならない国も多いのを思えば、のどかな風景です。
学校の前の舗道に設置されたベンチと椅子
通常、ヨーロッパの国の選挙と言えば、独仏英伊あたりの選挙以外日本では殆ど報道されませんが、今回は珍しく報道されているようですね。
それは、ヨーロッパの社会政治動向の趨勢を示すという意味もあるからでしょう。
第二次大戦後のオーストリア第二共和国で長年続いてきた二大政党制、国民党と社会民主党の連立政権が終わり、排外主義を標榜する極右の自由党が加わって、三大政党という様相を呈しています。ヨーロッパのどの国にも極右党や極右の政治グループはありますが、極右党の政権参加が確実となったのは、西ヨーロッパではオーストリアが初めてだと思います。
長年ジリ貧だった従来の二大政党でしたが、国民党では、27才だかで最年少の外務大臣となった
セバスティアン・クルツが、いわば最後の切り札として党首となり「新しい国民党」として自由党寄りの排外的政策を打ち出しました。
選挙期間中は「zu jueng, zu schoen, zu kurz(ツー・ユング、ツー・シェーン、ツー・クルツ)」というジョークがありました。
クルツは「短い」という意味なので上のジョークは「若すぎる、ハンサムすぎる、短すぎる」という意味になります。
極右政党の動向が国際的に注目されたと思いますが、投票分析によると、農村部・教育水準の低い男性層ほど自由党の支持率が高く、都市部・教育水準の高い層ほど極右政党の支持率が低くなっています。