前回、ウンPのアップだったので、口直しならぬ「お目直し」に「花の時期」の
ワーグナー建築をご紹介
↓「メダルの家」と呼ばれる建物(1898年)
↑外壁にメダルのような装飾があるので「メダルの家」と呼ばれます。
↓メダルの家に隣接するマジョリカハウス(同じく1898年:外壁にマジョリカ焼きのタイルが使われています)
↑中央にマジョリカハウス、その右が「メダルの家」で、左端に一部見える
歴史主義建築とは明確な違いが見られます。
↓メダルの家とマジョリカハウスの「つなぎ目」
更に細部を見てみましょう。
コーナーを四分の一円とした画期的な設計
コロ・モーザーのデザインした壁面装飾
マジョリカ焼きのタイルはワーグナーの弟子がデザイン、ウィーンのレンガ・タイルメーカー(
Wienerberger)が生産(今も存在する世界的企業)
メダルの家とマジョリカハウスは、以前にアップした
サスペンダーの家から10年後のワーグナー作品です。
歴史主義建築からユーゲントシュティルへの明確な進化が見られます。
ワーグナーの「花の時期」とは私の勝手な形容で、この時期のワーグナーは
アールヌーヴォーに最も近かったと言えます。
ワーグナー建築は更に進化します。近く続きを書こうと思います
乞無期待