クリスマスが終わったらツリーは何処へ行くのでしょうか
庭で燃やす、あるいは材木として再利用する家庭もあるでしょうが、ウィーン市の場合(多分他の都市も同様)12月27日から1月14日まで、市内に数多くのツリー置き場が設けられ、ここに集められたツリーを市が回収し、燃料として火力発電や遠隔暖房に利用しています。
その一部はウィーン22区にあるラウテンウェーク・ゴミ集積場(60ヘクタール)の草原で暮らすピンツガウ山羊さんたちにも供されます。
市庁舎前に飾られた巨大クリスマスツリーから切り取られたもみの木の枝を味わうピンツガウ山羊の皆さん
ラウテンウェーク・ゴミ集積場にピンツガウ山羊さんが導入されたのは1990年代です。
広大な敷地に生い茂る野草を、出来るだけ自然な方法でコントロールすること、そして、当時オーストリア全国で200頭のみで絶滅危惧種となったピンツガウ山羊の保存が目的でした。ラウテンウェーク・ゴミ集積場で、これまでに100頭の子ヤギが生まれたことは、ここの草原地帯がピンツガウ山羊の棲息に理想的な環境を提供している証拠です。
ここには他にも様々の貴重な動植物が生息しており、植物学者にも魅力的な
フローラだということです。
とてもマイナーな山羊さんなので、ドイツ語記事しかないようです。
ウィーン市HPのラウテンウェーク紹介
ザルツブルクWikiの記事