アラビア語コースの新しい教科書です
これまでは、レバノンの小学校の教科書を読んでいましたが、今学期からはドイツで出版されたアラビア語教科書です
国語教科書と外国人用××語教本は本質的に違います。やっぱり、外国人にとっては、外国人用教本の方が学習しやすいようです。
この本には面白いショートストーリーが多いので、ちょっと拾い読みしたのを紹介します
その1)オオカミの首
ある日、ライオンとオオカミとキツネが一緒に狩に行き、ロバとシカとウサギをしとめました。
ライオンがオオカミに向かって「この獲物を分けろ」と言いました。
オオカミは「それはごく簡単です、ロバはあなたの分、シカは私、ウサギはキツネの分です」と申しました。
するとライオンは怒ってオオカミの頭を殴ったので、オオカミの首は飛んでいってしまいました。
ライオンはキツネに向かって「それじゃ、お前が分けろ。」
オオカミと同じ運命を恐れたキツネは
「ロバはあなたの昼食、シカはあなたの夕食、ウサギはあなたの間食です」と申しました。
ライオンは満足して「実に良い分け方だ、だれから、そういうことを学んだかね?」
キツネ「飛んでいったオオカミの首からです。」
(「カリーラとディムナ」に出てきそうな話です)
その2)盲人のランプ
村人が夜歩いていると、向こうから水がめを担いでランプを手にした盲人が歩いてきました。
(よく知った道なので、目が見えなくても大丈夫なのです)
村人は「あんた、盲人なのに、なんでランプを持ってるんだね?」と尋ねました。
盲人は「暗いところで誰かが私にぶつかると、せっかく汲んだ水がこぼれるのでね。」
(塙保己一の「目明きは不便なものだ」というエピソードに似てなくもないような…)
その3)腺病質な子
母親が小学校の先生に申しました。
「ウチの子は、とても繊細なので、きつく叱ったりしないでください。隣の子を殴ってくだされば、それだけで怯えます。」
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