世界的に見て、開戦記念日と敗戦記念日は無いようです。
第一次大戦の場合、停戦協定の結ばれた日はフランスとベルギーの祝日となっています。負けた側のドイツ帝国とオーストリア・ハンガリー帝国その他では、もちろん敗戦記念日などありませんし、大きく取り上げられることはありません。
しかし第二次大戦の場合、ドイツもオーストリアも5月8日を解放記念日としており、祝日ではありませんが記念イベントが催されます。
今年の記念イベント:場所はヘルデンプラッツで後方は新王宮
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雨がちの天気でしたが多くの人が集まっています(写真は、いつものHPから)
ドイツとオーストリアの場合、ナチスの独裁体制から解放された日としています。
実際、当時は反ナチスのレジスタンスに参加した多くの政治家が投獄されており、こうした政治家が戦後の再建に大きく貢献したのです。
両国の皇帝(ドイツのヴィルヘルムII世とオーストリアのカールI世)は既に第一次大戦後、責任をとって退位させられています。
第二次大戦の太平洋における戦争「太平洋戦争」が終わったのは1945年8月15日です。日本では終戦記念日という呼び方がありますね。しかし台風などの場合と違い、大抵の戦争は自然に収束するのでなく、片方にとっては戦勝の日、他方にとっては敗戦の日となるわけです。それでは何故「終戦記念日」なのでしょうか?
日本でも軍部独裁からの解放記念日とも言えそうですが、そうならなかったのには色々ヨーロッパとは違う歴史的背景や当時の現実的諸条件があったのだろうと思います。
国際的には当時の昭和天皇を退位させるべきだという意見もあったようですが、既に冷戦の戦略を中心に据えていたアメリカは天皇の存続を選びました。
他方、当時の日本人の多くは「空襲がない、夜安心して眠れる」という安堵感をもったのではないでしょうか。その意味では「戦争状態からの解放記念日」とも言えるでしょう。
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終戦の日
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