ロシア軍の一方的なウクライナ侵攻から、もう9日目になります。
軍事的には劣勢のウクライナですが、モラルはウクライナの側にあります。
インターネット・ミームとして紹介されたウクライナ発の戯画
ひと目で分かる内容ですね。
プーチンがどんなに御託を並べても、ヒトラーの再来であることは明々白々
ところでウィーンには「ロシア兵の記念碑」なるものがあります。
正確には「赤軍英雄の記念碑=Heldendenkmal der Roten Armee」で、当時のソ連赤軍には色々な民族や人種の兵士がいたわけですが、簡単に「ロシア兵」と省略されています。ソ連が勝手に建てた戦勝記念碑はウィーン市民から嫌われていたのです。
半円形のコロネードを背景に中央の柱にソ連兵士が立っているものです。全体は、上にリンクした英語Wikiで見てください。
記念碑の後ろにはシュヴァルツェンベルク宮殿があります。
この宮殿敷地の塀が、ロシア軍のウクライナ侵攻から4日目に、ウクライナ国旗の色で塗られました。
ロシアに対する皮肉タップリのウクライナへの連隊表明ですね。
ウクライナ西部の、まだ侵攻されていない地域では、ボランティアが火炎瓶(モロトフ・カクテル)を製造中。
モロトフ・カクテルは、戦車や装甲車に対するゲリラ戦で使われる簡単な武器ですが、敵車両にかなり近づかねばならず、しかも熟練を要するということで、実際の武器と言うよりレジスタンスのシンボル的要素が強いようです。
ソ連崩壊後、「赤軍英雄記念碑」を撤去してはどうかという意見もあったのですが、「歴史のひとこま」として保存しようということで、今日に至っています。これは良い意味での「保守」主義だと思います。
追記:忘れてならないのは、ある意味で最大の被害者はロシア人自身だということです。戦争、しかも侵略戦争に大賛成なんてロシア人は、たとえ存在したとしてもごく少数派でしょう。自分では全然この侵略戦争と関係のない人たちが、ある日突然、世界の中で孤立するのです。戦争反対のデモで逮捕されたロシア人も多く、危険を冒して戦争反対を表明している人々も沢山います。
ウクライナ人にもロシア人にも早く平和な日常が戻りますように
昨日陥落が報じられたヘルソンが舞台で、ラストの画面一面のひまわり畑のシーンが印象的でした。
声高に反戦を叫ぶのではなく、戦争の悲惨さを淡々と訴える映画でした。
今、またこの映画を見たいと思います。
戦争では多くの人々が死亡し、あるいは身体障碍者になるばかりでなく、多くの人々の人生が破壊されます。
ソフィア・ローレンもマルチェロ・マストロヤンニも素晴らしい俳優だと思います。
これまでウィーンで見た数々の戦争映画も思い出しました。一番怖かったのは、リディツェでの村民虐殺を扱った映画で、一番疲れたのは、ユダヤ人であることを隠してヒットラーユーゲント・メンバーとして生き延びた少年の映画でした。
残念ながら、どちらもタイトルを思い出せません。