サクラの木の花器を買ってくださった方が生けているのを見て”備前焼きですか?”と言ってしまったと言って来てくれた人がいた。
そういわれれば木の皮の部分が備前焼の色だ。
上の巾10センチ。
高さ16センチ。
着物姿のその人は民謡と日舞の先生をしているようだ。
5時過ぎに来てじっくり選んだのはやっぱしサクラの皮の花器だ。
草茶を飲みながら話しているうち彼女の民謡の先生である竹内勉さんのラジオ番組が好きで聞いていた話をすると民謡を歌ってあげると言い始めた。
どんな歌がいいかと言われ座敷歌なら”伊予節”と言ったら歌いたくない歌らしい。
それなら山歌は”貝殻節”と言ったらそれも歌いたくないようだ。
結局彼女が歌いたい山歌として”刈干しきり歌、と座敷歌として”博多節”。
山歌は一人で山仕事をしながらここで働いているんだと言う思いで歌い座敷歌は着物の一枚でも買ってあげようとの気持ちにさせるように歌うらしい。
2曲歌って山歌と座敷歌は違うでしょうと言われたがさほど違いはなかったが声はよく出ていた。
鼓も油絵や墨絵、俳句も作るようだ。
帰ったのは7時少し前。
4キロほど離れた場所で7時より民謡のお稽古だと帰って行った。
サクラの皮とアカメガシワの皮を使って作った花器にセキショウを入れていたら花が咲き始めた。
地味な花だけれど咲けばそれなりに華やかだ。
サクラの皮の花器にはヨシの芽吹きを入れた。
まだまだ川原のヨシは芽吹いてないが11月に開いた第29回野草(イエツァオ)展で飾ったヨシだがちょうど芽ぶいてくれた。
木の皮の花器はいろんな使い方ができそうだ。
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