タイタニック号沈没と無関係ではない!?FRB創設と銀行の起源
リンカーン暗殺と同じ日に…
皆さま、
いつもありがとうございます。
河添恵子です。
8月号のPart0からPart1では、
潜水艇タイタン号爆縮
(キャプテン他5名の尊い命が奪われた)
の不可解さに始まり、
豪華客船タイタニック号の
沈没の謎に迫りました。
沈んだのは航海から4日後、
1912年4月14日でしたが、
4月14日という日付にも
注目してみましょう。
リンカーン大統領が
暗殺された日と同じです。
リンカーン大統領は、
1862年に法貨条例
(Legal Tender Act of 1862)を制定し、
1865年にグリーンバック
=政府発行紙幣を
米国の永続的な
通貨発行システムにすると発表。
その1ヵ月後の4月14日
(聖金曜日)午後10時頃、
ワシントンD.C.の劇場で
銃撃されました。
ケネディ大統領暗殺でも
知られるところですが、
通貨発行権を国に取り戻そうとした
大統領は皆、暗殺や暗殺未遂の
憂き目に遭っていることは、
皆さんご存知の通り。
タイタニック号が沈んだのは
日付が変わった4月15日未明ですが、
氷山にぶつかり沈み始めたのは
4月14日夜11時40分過ぎでした…
(現地時間)
陰謀を企てる人間たちは
日付や曜日、数字などにも
こだわりがあります。
豪華客船タイタニック号には
連邦準備制度(FRB)の創設に
反対していた超大物3人―
―ベンジャミン・グッゲンハイム、
メイシーズ・デパートの責任者
イジドー・ストラウス、そして
世界で当時最も裕福な男
ジョン・ジェイコブ・アスターⅣ
が乗っていました。
しかもVIP客なら、老若男女問わず
「優先的に」乗れるはずの救命ボートに
「乗せてもらえなかった」のです。
「超階級社会」
「超差別社会」の米英において、
彼らの命を優先しないなどありえません。
ということは、
反FRB創設の3人に
「死んでもらった(海に沈めた)」
との推測は荒唐無稽ではありません。
翌年1913年12月、米国に
FRBが創設され、さらに翌年から
第一次世界大戦が勃発しています。
タイタニック号の沈没を、
単なる水難事故と総括するには
あまりに不可解な点が大量にあること
(番組内で、できる限りご紹介しています)、
こういった時代背景も鑑みて、
タイタニック号の沈没について、
改めて皆様と一緒に考えてみたいと思い
特集しました。
中世イタリア商人の取引台bancoは人名だった
Part2では、
「FRB創設で鍵となった人物」を
ご紹介しています。
結論から申し上げると、
現代の銀行システムの
ルーツとされる人物の末裔が、
このFRB創設で鍵となっていたのです!
驚くような真実の物語です。
日本銀行のサイトにあった
「歴史に学ぶ銀行の在り方」
(2004年1月号)の
(2.銀行の歴史)の一部をご紹介しましょう。
歴史に学ぶ銀行の在りかた─
─全国銀行協会「金融」(2004年 1月号)
への中原眞審議委員寄稿
: 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)
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銀行業の起源は明確ではない。
メソポタミヤでは
早くも紀元前3000年に、
寺院や土地所有者による
貸付が行われていた。
神殿は規則的な供え物と所領を有し、
それを貸付けて利殖を行った。
爾後、銀行業の本格的な発展は、
Bankという言葉が
中世イタリアの市場で使われた
商人の取引台である
"banco"に由来するように、
中世の西欧交易商人による
絹や香辛料貿易と、
それに対する信用供与技術が
結び付いてからであった。
遠隔地との財の取引・決済を
可能とする為替手形の開発は、
銀行業と財の生産・交易を両輪とした
中世の西欧経済を発達させることに
役立った。
ヨーロッパ各地の物産が交換される
国際定期市は、交易商人兼銀行家が
特に活躍する場であり、
例えばリヨン
(※リヨンはフランスの南東部)では、
銀行の店舗は16世紀のはじめ
169店にものぼったという。
こうした中、メディチ家に代表される
イタリア人は商人から
銀行家へと転職していった。
1550年にあるフランス人の批評家は、
「イタリア人は手ぶらで
身の回り品以外には何も持たずに
定期市へ旅する。
彼らの身に付けているものといえば、
僅かばかりの信用、
ペン、インクと紙、
そして
どこでお金がもっとも不足しているか
についての自分達の持つ情報にしたがって、
ある国から他国へと為替を操り、処分し
転用する熟達した技術だけであった」
と記している。
* * * * * * * * * *
中世イタリアで
bancoとして始まったのが
現代の銀行システムの
起源だったわけですが、
上記に記される
交易商人兼銀行家とは
別称、金融寡頭権力のことであり
ユダヤ系と推測できます。
ここですでに、
16世紀のシェイクスピアの作品
「ベニスの商人」を思い浮かべる方も
いらっしゃるかと思います。
「ベニスの商人」には、
シャイロックというユダヤ人の
強欲なお金貸しが登場しますね。
ちなみに、
もっと以前に存在していた物語を、
シェイクスピアがより成熟させ
傑作となったのが
「ベニスの商人」だそうです。
12世紀にはすでに、イタリアのベネチア
(「ベニスの商人」のベニスと
ベネチアは同じ)やジェノヴァあたりに
特権的に貿易権の独占を保持していた
金融寡頭権力の存在がありました。
彼らは類まれな商売の才能と
優れた「造船技術」を持ち、
キリスト教国家とイスラム教国家の間の
地中海貿易を独占していたようです。
ベネチア政府は1513年、
銀行業を許可する憲章をある人物―
―アンセルモ・デル・バンコ
(Anselmo del Banco)に与えました。
デル・バンコ(del Banco)に、
ロンバルディア地方(ミラノがある地方)
での利子付きの金銭の貸付を許可した、
とのことでした(それまでの時代は、
いわば闇金業だったってことでしょう)。
中世の時代、キリスト教徒も、
イスラム教徒も、利子付きで
金銭の貸与は許されていないので、
デル・バンコ家は
ユダヤ教徒ということになります。
民族はイタリア系かというと
違うのですが、8月号の講座で
詳しくご紹介していますので
ここでは割愛します。
銀行業は16世紀、
イタリアのロンバルディア地方から
本格始動したこと、
中世イタリアの市場で使われた
商人の取引台bancoが、
「人名」を語源としていたことが、
いろいろ調べた結果、
ようやくわかりました!
ロンドンのシティには
ロンバード街という名前の
通りがあります。
グレースチャーチ街に至る
300メートルほどの通りで、
イングランド銀行をはじめとする
多くの銀行や保険会社などが軒を連ね、
ロンドン金融市場の
代名詞となっています。
この通りの名前は12世紀頃、イタリアの
ロンバルディア出身の商人が移住して
金融業に従事したことに由来する、
と説明されています。
ロンバルディアから
オランダのアムステルダムに移動した
金融業者もいましたが、
シティとその心臓部は、
イタリアの闇金業者(ユダヤ教徒)と
その末裔らが発展させた
治外法権の街であることが分かります。
ドイツ系ユダヤ人の海を超えたコネクション
Del Bancoのファミリー・ツリー
(家系図)、ファミリー・ヒストリーが
なかなか探せず四苦八苦した私ですが、
ギブアップせず情報をパズルのように
はめ込む作業の中で見えてきたのが、
ベネチアのお金貸し(法に基づく銀行業)
から閉め出された彼ら一族は
16世紀にドイツ北部の商業地帯Warburg
(英語読みは「ウォーバーグ」、
ドイツ語発音は「ヴァールブルク」)
に落ち着き、
町の名前を家族の姓として
Warburgを名乗っていたことが
判明しました。
すなわち、現代の銀行システムの
原点とされるDel Banco家は、
ドイツでWarburg家として再出発し、
ユダヤ系ドイツ人となり
繁栄していたのです。
地名を名字にすれば、
この土地に代々暮らしてきた
大地主に見えます(笑)。
Warburgでしたら調べようがあります。
世界には、Warburg がつく銀行が
存在していますので!
UBSウォーバーグ銀行は、その1行です。
Del BancoからWarburgとなり、
その末裔の末裔の末裔・・・の1人に
Paul Warburg(ポール・ウォーバーグ)
という方がいます。
彼と弟のフェリックスは、
20世紀初頭にドイツ・オランダの
Warburg商会の幹部として、
米国NYに渡ります。
ポール・ウォーバーグは、
クーン・ローブ商会の創業者の1人、
ソロモン・ローブの娘
ニーナ・J・ローブと1895年に結婚。
そして弟の
フェリックス・ウォーバーグは
ジェイコブ・シフの娘、フリーダと
結婚しています。
ドイツ系ユダヤ人の
海を超えてのコネクションの一端が
伺えます。
ドイツから米国に移っても、
一族の繁栄を双方で願い政略結婚
(恋愛結婚かもしれませんが?笑)
したのです。
皆さん、クーン・ローブ商会の
ジェイコブ・シフと言えば、
日露戦争(1904-1905)を煽り、
我々日本にお金を貸した人物として
ご存じですよね?
補足すると、高い金利を付けて!!
日本は1986年までの実に80年間、
お金を彼らのお財布に
返し続けました、とさ。
NYに渡った、Paul Warburg
(ポール・ウォーバーグ)
の話を続けましょう。
ジョージア州沖のジキル島で1910年、
米国の銀行システムを再設計する計画、
すなわちFRB創設に向けた
秘密の会議が行われました
(同会議の存在自体、
20年以上にわたって厳重に守られた
秘密だったそうです。当事者たちが、
1930年代まで認めなかったのです)。
1902年にNY市に移ったばかりの
ポール・ウォーバーグは、
この会議に招待され、意見し、
1910年11月にはFRB創設の
発起人の重要な1人となり、翌年
米国市民に帰化しています。
FRB創設に関する署名を
ドサクサでしたウィルソン大統領は、
新組織の最初の取締役会の1人に
ポール・ウォーバーグを任命。
連邦準備制度理事会の
メンバーとなった彼は、
1916年には副議長
(当時は副知事)に就任しています。
さて、前述した内容を
思い出してください。
今から 510年前の1513年、
ベネチアに拠点を置く
デル・バンコ(Del Banco)家が
ロンバルディアで始めた金融業が、
現在の銀行システムの
起源だとお伝えしました。
連邦準備法の可決(FRB創設)は
1913年12月ですから、
「銀行業」勃興からジャスト400年!
という節目の年だったことも分かりますね。
これは偶然なのか必然なのか??!!
しかもDel Banco家
(ドイツでWarburg家として再出発)の
末裔の1人が、そのFRBの創設に
中心的に絡んだという事実は大驚愕であり、
「あっぱれ」としか言いようがありません。
我々は近視眼的に事実や史実を見がちです。
核家族も多いせいか、ファミリーツリー
(家系図)についても、
あまり意識も重視もしなくなっています。
ましてや
国単位でものごとを考えがちです
(私はそうではないですが!)。
一方、世界を牛耳る輩
(国際金融資本家)たちは、
一族の発展、繁栄のために、
何世紀にもわたり、熾烈な戦禍の中、
国家や国境など無関係に、
戦略的に、したたかに、
世界に散らばりながら、
生き残ってきたことがわかります。
8月号そして9月号もどうぞお楽しみに!
ー河添恵子
<事務局からのお知らせ>
「調査報道河添恵子TV」14回目は
8月10日(木)20:00~生配信です!
月1回、オリジナルの内容を
30分程度、生配信する予定です。
時事を中心に、
私ならではの切り口でご紹介します。
ただ、YOUTUBE配信はご存知の通り、
様々な検閲があり特に私のような内容
――タブーに斬り込む(笑)――
配信には適していません。
ですから「調査報道河添恵子TV」は
アナライズご視聴の方々はもちろん、
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「今年末までには、何とか停戦、または休戦に持って行くというプレッシャーが至る所でかかってきている」
ウィーンでお目にかかることになったいろいろな専門家や、調停グループの仲間たちからこのような分析を示されました。
「いつまでもこの戦争を継続させることはできない。欧州では経済的なスランプと物価高が国民生活を脅かしているし、アフリカやアジア、そしてラテンアメリカの国々における食糧・エネルギー資源の危機が、もう持続不可能なレベルにまで迫っている。そして何よりも、欧州各国、特に中東欧諸国内で巻き起こっているウクライナからの避難民に対する反感の高まりは危険なレベルに達しており、国内での政情不安につながりかねない事態になってきている」
ロシアの関係者に聞くと「そらみたことか。これは欧米諸国が自ら作り出した問題だ」という反応でした。
ウクライナの関係者については、「ウクライナからの避難民に対する反感については、実際に耳にしており、非常に懸念している。ただこればロシアの蛮行が作り出した事態であり、我々は被害者だ」という反応が返ってきました。
ここで言われる【ウクライナからの避難民に対する反感の増大】ですが、さらに分析を深めてみると、どうもこのようなことみたいです。
「ウクライナから国外に逃げることが出来た人たちは、逃げることが出来るだけの財産・余裕があるものたちだ。それなのに中東欧諸国の政府はイメージづくりなのかわからないが、彼ら・彼女たちに対して社会サービスを無償で、優先的に与えている。このことで各国の社会福祉システムがおかしくなり、教育現場もおかしなことになってきている。各国の財政はひっ迫し始め、その煽りが、本来国内で社会支援が必要な層に転嫁されている。このことに対する反感の増大は、もう抑えきれないレベルにまで達しており、中東欧諸国での政情不安につながる恐れがある」
とのこと。実際に、今、滞在しているオーストリア・ウィーンでも対ウクライナ避難民に対する特別措置が講じられており、昨夜、お話ししたオーストリア政府の関係者からも、その制度の危険性が言及される状況になっています。
オーストリア政府関係者も、中東欧諸国の政府関係者も国内でこの問題が大きくなり始めていることに気づきつつも、なかなか他に先駆けて“一抜けた”ができないと言っていましたが、「近く限界が来るだろう」とも言っていました。
そのような中で一刻も早い停戦または休戦に向けた圧力がアメリカだけでなく、欧州でも強まっています。
それぞれの背景には国内政治事情が大きく絡んでいますが、少し事情の内容が異なり、またその“圧力”も一方向ではないようです。