竹島に近い日本のEEZ=排他的経済水域内で韓国の船が連日、海洋調査を行っていることについて、自民党の佐藤正久外交部会長は「日本は完全になめられている」と述べ、政府に対し、強い対応を求めました。
佐藤正久外交部会長
「日本は完全になめられている。主権を守るための外交が機能していないと言わざるを得ません」
この問題は、今月28日から30日にかけて、竹島に近い日本のEEZ=排他的経済水域内で韓国の船が海洋調査を行っているものです。31日の自民党の会合で佐藤正久外交部会長は、「日本は完全になめられている」などと述べ、政府に対し、さらに強い対応を求めました。
韓国では5月、日韓関係の改善に意欲を示す保守系の尹新政権が発足したばかりでした。
竹島周辺では、今月9日から12日にかけても韓国が海洋調査を行った疑いが浮上していますが、佐藤部会長は「そのときの抗議が弱かった。保守政権になれば全てうまくいくという妄想は捨てた方がいい」などと政府の外交姿勢を批判しました。
会合では、外務省の担当者が韓国側に「大変な失望と怒りを覚える」と述べ、今後しっかりと対応する考えを示したということです。
議員の側からは日本が竹島周辺で海洋調査を行う案も浮上していて、議員側の要求を受け、外務省は次の会合までに韓国への対抗措置について議論するためのたたき台を準備することとなりました。