「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)6月12日(金曜日)弐
通巻第6533号
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ポンペオ、蔡英文、黄之鋒(香港の民主活動家)が一堂に
来週、「コペンハーゲン民主サミット」でヴァーチャル会談実現へ
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6月18日から二日間にわたって、デンマークの首都コペンハーゲンで、世界から民主活動家、政治家を集めた「コペンハーゲン民主サミット」(「自由同盟主催」)が開催される。
この席でポンペオ米国務長官が「中国の西側への挑戦」と題しての基調演説をおこなうほか、台湾の蔡英文総統が十分間のスピーチを行う。
コペンハーゲン民主サミットは元デンマーク首相のラスムセンが組織した「自由同盟」が主唱し、EU諸国の顕著な政治家が一堂に会したイベントだが、ことしはコロナ禍の影響で、多くはビデオ参加となる。
5月28日の中国全人代で「香港安全保障条例」が採択されたことを受けて、西側は「自由、民主、法治、人権を脅かす」と批判していた(日本はこの声明には加わらなかった)。
香港の民衆運動のスポークスマンである黄之鋒(ジョシュア・ウオン)も同サミットでスピーチを予定しているほか、ジョンケリー、オルブライドら歴代米国国務長官にも招待状が出されているという。
ポンペオは「コロナ災禍で情報を隠蔽した中国を非難し、ウイグルの強制収容所における洗脳教育は人権に悖る」と攻撃する演説を行う予定。
こうした国際情勢の変化に対応するかのように日本は九月のG7(あるいは拡大されてG11)で英米豪カナダならびにEUが用意する「共同声明」に賛同する姿勢と言われる。つまり中国批判の西側の合唱に加わる。
それは自動的に国賓来日を予定している習近平の外交日程に直截な影響を与えることになるだろう。
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