旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

薬王寺

2009年06月07日 | 旅 歴史
徳島県海部郡美波町奥河内字寺前にある薬王寺です。
 四国八十八ヶ所霊場第23番札所です。「発心の道場・阿波」の最後の寺です。厄除けの寺としても有名です。三十三段の女厄坂、続いて四十二段の男厄坂があります。
 厄年の男女は各段ごとにさい銭を置いて厄落としをする風習があります。ですから石段はいつもさい銭であふれています。
 さらに本堂から瑜祇塔までの六十一段は厄坂と呼ばれています。瑜祇塔は寺宝の絵巻物などを展示した資料館になっており、一見の価値があります。
 薬王寺は太平洋にのぞむ、山の 中腹に日和佐の町を見おろして 建っています。このお寺は厄除け の寺として有名で、山門をくぐり 桜並木の参道をぬけると右手に庫 裏、鐘楼があります。坂を上ると本堂とその左に、大師堂、地蔵堂などが並んで います。
 本堂には前向きと後ろ向きの二体の薬師如来が安置されています。これは文治4年(1188)の火災の際に飛んで行った本尊が新しい本尊の開眼供養していた時に戻ったことからこのような配置になったということです。正面からでも裏からでも参拝できるという本尊なのです。
 厄坂を上ったところに 形の変った色あざやかな瑜祇(ゆぎ)塔が そびえています。密教の教義にも とづく塔で、屋根の上には五智を あらわす五つの相輪が立っています。密教寺院独特のもので、日本一の大きさを誇り寺のシンボルにもなっています。

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川上不動尊(宗安寺)

2009年06月07日 | 旅 歴史
 今日は高知県高知市宗安寺にある川上不動尊(宗安寺)を紹介します。
 宗安寺は臨済宗妙心寺派のお寺です。鏡川の上流の横矢から洪水で流れ出した不動明王像がここの大藤の根元に流れ着いたそうです。このことから川上不動尊と呼ばれています。
 「国宝 川上不動尊」という石碑が建てられています。今は国宝ではありませんが木造不動明王坐像、木造持国天立像、木造増長天立像が国の重要文化財に指定されています。
 四国三十六不動尊第17番札所の宗安寺は長宗我部氏に滅ぼされた本山一族の菩提寺で大きな寺だったそうです。

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