8時、起床。シチュー、トースト、オレンジジュースの朝食。
子雀をリリースする前に右目のものもらいの治療をしてやろうと、ネットで調べた池上の動物病院で連れて行く。動物病院は多いが鳥も診てくれるところはそう多くない。電話して雀も診てもらえることを確認してから、鳥篭を自転車に積んで(半透明のゴミ袋を被せて)出発。玄関先で花の手入れをしていた母に「そこまでしてやるのか」と呆れ顔で見送られる。
動物病院というのは人間の病院と違って、待合室にいる初対面の人間同士がおしゃべりをする。話題は、衆院選の結果についてではなくて、もっぱら連れて来ているペットのことだ。私の前にいたご婦人は小型犬を膝にかかえていて(よく見かける種類だが名前は知らない)、年齢は7歳とのこと。猫じゃなくてよかった。子雀は動物の気配を感じているのか、おとなしくしている。名前を呼ばれて、診察室に入る。院長は気さくな女性で、リリースの方法について話をしながら、子雀を籠から取り出して、ものもらいを両手の親指の爪でプチッとやって膿を出して、目薬を差した。小さな鳥だとこれくらいのことでもショックで死んでしまうことがあるという(よかった、自分でやらなくて)。目薬を処方され、2、3日様子を見て、とくに問題がなければリリースしてやってくださいと言われる。野生傷病鳥ということで治療費は無料。ありがとうございました。
帰りは半透明のゴミ袋の覆いはせずに、子雀が周囲の風景を見られるようにしてやった。猫を病院へ連れて行くときは、それはそれは騒いで大変なのだが、子雀は興味津津の表情で街の風景を眺めていた。
昼食はハムカツ、卵焼き、茄子の味噌汁、ご飯。フィールドノートの更新をしてから、散歩に出る。川崎のラゾーナに行って、ロフトと丸善を覗く。ロフトで来年のほぼ日手帳「カズン」を購入。携帯する手帳は大学から支給される能率手帳を使うが、「カズン」は書斎の机上用。ヴァーチカルの週間スケジュールと一日一頁の併用が画期的なアイデアである。こういう手帳(ノート)が欲しかったのだ。実は去年から出ているのだが、不覚にも知らなかった。